コメンテーターたちの発言は、結果、上の4つがコロコロ順番を変えるだけだった。パワハラの構造の特徴である権力者側には自覚しにくい、とか、女性側の問題ではない、という切り口を持って出来事を見ないと、本質を見損なう。4つの発言で何かを語ったような気にさせるのが、いわば、パワハラ騒動の落とし穴とも言える。

 内閣府が、権力者側として、「本人はやっていないと言っているしなぁ」と頭を抱えるようでは困る。多くのパワハラは自覚がない。そして、「やっぱり女性だからかなぁ」と原因を女性にすり替えるのも困る。そこに声を上げる女性がいたとして、「俺以外が原因」と考えたくなるのが人情で、それが、パワハラの解決を遠ざける。

開いた口が

 私の知人で絵画教室を開いている人がいる。男性だ。そこに知人の高齢女性を紹介した。

 その女性に後日会い、「楽しいですか」と聞くと、意外な答えが返ってきた。

 「実は・・・」と語り出す話を聞くと、開いた口が塞がらなかった。

 知人男性は女性を他の生徒に紹介する時に、女性の職業について配慮のない言い方をした。