またもや一年が終わろうとしている。

 今年は全力疾走しすぎてしまった。おかげで2回も気管支炎をこじらせ、書く仕事以外では超ハスキーボイスで迷惑をかけてしまい、深く反省している。コラムでは散々、「休んでください!」「寝てください!」と訴えているのに情けない限りである。

 というか、もう無理が効かないお年頃になってきたのだな、きっと。この10年くらい風邪もひかなくなっていたので「私、バカになってしまったみたい」とネタにしていたのだが、年齢は嘘をつかない。

 今年53歳になり、「なんか53歳ってかっこいい!」などと自分でもわけのわからない“浮かれ気分”でいたのだが、これが俗にいう「とし」ということなのだろう。

 いずれにせよ、定年退職もなければ、貯金もない、日銭を稼ぐしかない不安定な身分では死ぬまで働き続ける以外選択肢がないわけでして。今後は意を決して「ひとり働き方改革」に真面目に取り組まなければ……。

 おそらく読者のみなさんの中には、私とほぼほぼ同年代の人も多いと思いますので、「お互い体を大切にしようね」ってことでよろしくお願いいたします。

 さて、今年最後のコラムは、例年どおり2018年「もっとも読まれたコラム」and others を振り返りつつ、あれこれ考えてみようと思う(集計は先週までのデータ)。

【2018年 もっとも読まれたコラムトップ5】
1位:国会紛糾で分かった日本企業の生産性が低いワケ(2月27日公開 コメント数109件)

2位:「女王蜂」上司が女性部下を潰す不都合な真実(3月6日公開 コメント数81件)

3位:「触らない痴漢」の恐怖とロンドンの監視社会(4月10日公開 コメント数38件)

4位:日大アメフト選手に学ぶ“不正の後始末”(5月29日公開 コメント数30件)

5位:新中間階級を牛耳る意識高い系オジさんの既得権(5月15日公開 コメント63件)

 上位5本は、少々陰鬱なタイトルばかりが並ぶ結果となった。詳しくはまた後ほど触れるが、私自身、2018年は「弱者切り捨て」がさらに進んだ1年だったと感じている。

 また、どの記事にもたくさんたくさんコメントをいただき、本当にありがとうございました。今年も、コメントは毎回毎回、すべてきちんと読ませていただいております。非公開希望のものも含め、です。

 きれいごとではなく、たくさんのコメントが寄せられるのは、書き手として本当にうれしいこと。今年も例年どおり、「勝手に赤ペン先生的コメント」や「重箱突つきコメント」も散見されたが、「お叱りをいただけるうちが花!」。 何も言われず「放置」されるようになったら終わりだと思っているし、コメントは自分の精神状態に合わせて都合よく(?)解釈していますので、今後もお気に召すままお書きくだされば幸いでございます。

 そして、伝えきれないこと、あえて書かなかったことまで汲み取り、温かいコメントやメッセージをくださった方たちに、例年以上に救われました。自分なりに毎回、精一杯書いているのだが、なかなか大家のような文章は綴れず。「私は大丈夫か?」と不安になることも多かっただけに、多くの勇気をいただきました。

 この場を借りてお礼を申し上げます。心よりありがとうございました。

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