最初に職場の環境ありき

 こういった結果を見ると、
 「ストレスがたまっていて、セクハラに走るのではないか?」
 とすぐにストレスを原因にする人がいるけど、私はそれはナイと思う。

 イライラして不寛容になり、攻撃性が増すことはある。なのでちょっとした性的な意地悪というケースが増える可能性は否定できない。

 だが、セクハラの経験が少ない職場に共通する、「日常的にコミュニケーションが成立している」ってことをもっと落とし込めば、わざわざ“セクハラになりそうな”きわどい話をしなくとも、共通の話題が存在しているってこと。そして、おそらくそういった職場では、男女差別もない。

 互いに敬意を示し、ひとりひとりが能力を発揮する土壌が出来上がっているのである。
 さて、と。忘年会シーズン真っ最中。

 まずは「自分の職場環境」を上記の質問でチェックし、自分がセクハラしやすい環境いるかどうか確かめてから、「とりあえずビール」してください。……ん? 最近はこれも言わないんだっけ? 

『他人をバカにしたがる男たち』
なんとおかげさまで五刷出来!あれよあれよの3万部! ジワジワ話題の「ジジイの壁」

他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアシリーズ)

《今週のイチ推し(アサヒ芸能)》江上剛氏

 本書は日本の希望となる「ジジイ」になるにはどうすればよいか、を多くの事例を交えながら指南してくれる。組織の「ジジイ」化に悩む人は本書を読めば、目からうろこが落ちること請け合いだ。

 特に〈女をバカにする男たち〉の章は本書の白眉ではないか。「組織内で女性が活躍できないのは、男性がエンビー型嫉妬に囚われているから」と説く。これは男対女に限ったことではない。社内いじめ、ヘイトスピーチ、格差社会や貧困問題なども、多くの人がエンビー型嫉妬のワナに落ちてるからではないかと考え込んでしまった。

 気軽に読めるが、学術書並みに深い内容を秘めている。

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