言われた方は笑い飛ばすしかないし、周りもとりあえず笑う。
 そうすると“ウケた”って勘違いするんです。

 それで終われば、まだ許せる。でも、ウケると調子に乗る。
 自慢なのか悲哀を誘っているのかわかりませんけど、自分の性的な話をして、『○○はどうしてるんだ?』とか聞いてくるんですよ。
 そういうときは決まって、私のような“オバさん”に聞くから気持ち悪い。

 適当に流してますけど、昔は我慢してたことでも、今は許せなくなってきてることもあるんですよね。かといって上に報告するほどでもない気がして、イヤだけど我慢するしかないんですよね。

 どうしたらああいうセクハラ発言って、なくせるんですかね」(51歳 女性)

 「なんでああなるのかちっともわからないんです。私は色目を使ったわけでもないし、好意があるような態度を取ったこともない。なのになんか“勘違い”してるみたいで。食事に執拗に誘うんです。仕事上ではイヤな面は一切ありませんし、3、4人で食事に行くこともあります。でも、さすがに2人は……。

 以前は連れていってもらっていたんです。ただの上司と部下ですから。それがいけなかったのか。適当に躱してるので、やがて気付いてくれるとは思うんですけど、あんまり無碍に扱うと、左遷とかされそうで……恐いです。

 でも、まだ自分はイケるって思ってるってことですよね?(笑)
 たぶん55くらいだと思うんですけど……絵文字付きのメールとかくるし…。バブル世代ってやっぱパワフルですね~」(33歳 女性)

 前者は商社、後者はメーカーに勤務する女性だ。

いました、枕営業と勘違いするオヤジ

 こうやって文字にすると「たいしたことないじゃん」「大して悩んでるようにみえない」と言われそうだが、れっきとした「セクハラ」である。

 つまり、セクハラの最大の問題は「これ」。
 やるほうとされるほうの意識のギャップが大き過ぎるのだ。だから、いつまでたってもなくならない。

 一般的にはセクハラはダメ、女性が不快に思うことをしてはダメ、って分かっているはずなのに、下ネタで笑ってくれる人が1人でもいたら「ウケた」と勘違いし、「エッチな話は誰も傷つけない」だの「セクハラになるのは相手が若い女性だけだ」と、本気で思っているおバカさんもいる。←前者のパターン。

 「自分に気がある」と思い込むオジさんもいるけど、さらに踏み込んで「自分と個人的な関係を結びたがっている(いわゆる枕営業です)」と勘違いする権力者や社会的地位の高いオジさんは想像以上に多い。←後者のパターン。

 既に時効なんで告白するけど、食事に誘われ、断ることもできずに出かけたところ、

 「○○は俺と寝てくれって、札束もってきたぞ」

 などと自慢げに語り(何が自慢なのかわからないけど)、足をスリスリしてくるジジイがいたし、

 ただ、仕事でお世話になっているから食事に何度かお付き合いしだけなのに(2人きりではない)、
 「今から出てこれる? 銀座の▲△で寿司でも食べよう」

 と、夜中に電話してきたジジイもいた(そもそも私は寿司はNGです)。
 どちらもその業界ではいわゆる“権力者”だった。