下は“上”に不満を募らせ、上は“下”を嘆くのは万国共通。最初は初対面ということもあり、お互い遠慮し抑え気味に話していたが、コラムの話題になった途端、ここにも書けない“意味不明”っぷりを「これでもか!」というほど教えていただき、大いに参考になりました。

 で、最後に彼らに私の「長年の問い」をぶつけることに。
 「なぜ、トップがそんなに無能でも、会社はつぶれないのか?」と。

 一応私なりの仮説はある。が、当事者の彼らに確かめたかった。

 すると………
 「何を言ってるんですか河合さん。社長が何もしなくても、会社は回るんです」と異口同音の回答が返ってきた。

 「現場レベルには優秀な人がいる」
 「やるべきことはだいたい決まってる」
 「社長の承認を得なくてもチャレンジできることは多い」 
 「例え失敗しても経営を揺るがすほどの損失にはならない」

 ふむ。予想通り、まさしく「ディルバートの法則」である。

 「組織の生産性に直接的に関係しているのは組織の下層部で働く人たちで、上層部にいる人たちは生産性にほとんど寄与していない」(byスコット・アダムス)

組織に何が足りなかったのか?

 「でも、通貨危機とか、外部環境が大きく変わったら、いくら現場が頑張ってもダメですよね?」(河合)
 「そのとおり」(全員うなずく)
 「あと、不正の内部告発への対応とか?」(河合)
 「そうだね」(全員うなずく)

 ……その2カ月後、
 神戸製鋼所、三菱マテリアル、日産自動車、スバル、そして、東レ……。
 彼らと話していたことが現実になった。
 次々と報じられる“大企業”やその子会社の不祥事は、まさしくデジャブ(4人は該当企業の社員でありません。念のため)。

 もちろんこれらの“不正”発覚が、内部告発によるものなのかどうかは定かではない。

 実際、神戸製鋼所の不正問題が発覚した直後、産経新聞の取材に応じた前社長の佐藤広士相談役は、「内部告発だったのか」との記者の質問にこう答えている。

「工場からの申告だ。(川崎博也会長兼)社長が品質管理を徹底しようと、もう一度全工場の問題点を洗い出し、その中で分かったことらしい。発表が連休中になったのは、分かったことを早急に発表しようとしただけで、他意はない」(ソースはこちら)。

 だが、神戸製鋼の副社長は、「改ざんは10年くらいまえから」と日本経済新聞の取材に答えた(こちら)が、それを聞いた元社員が、
 「少なくとも40年前には、製造現場で『トクサイ(特別採用)』という言葉を一般的に使っていた。今に始まった話ではない」
 と告発(こちら)。