先日、神奈川県・金沢八景にある関東学院大学で「第56回 インナー大会」が行われた。私はその審査員を務めさせていただいたのだが、そこで見た学生たちの姿が、あまりにも印象的で。若者の社会を見るまなざしの、鋭さと柔軟さに感動した。

 そこで、今回は“彼らのこと”を書こうと思う。テーマは……なんだろう。挑戦とリアル、未熟さの魅力、若さと老い……。とにかく私自身、大いに反省させられることもあったので、思いのまま書き綴ります。どうかお付き合いください。

 まずは、「インナー大会」の説明から。

 これは日本学生経済ゼミナール関東部会主催の学術大会の通称で、約60年の歴史を持つ。

 「経済・経営・商学を学ぶ学生たちの、ゼミやサークルなどの研究活動発展や活性化を目的に開催されている」と、当該ホームページには記載されている。

 なんて書き方をすると、なんだかエラく小難しくなってしまうのだが、要は、

「学生たちが、学生たちのまなざしで、自分たちが問題だと思うことを考え、その問題をどうにかして解決しよう!と、必死に手と足と頭を使って、一つのカタチを考案し、社会に訴える大会」

と、個人的には解釈している。

 で、第56回目となる今回の大会には、140チームが応募し、予選を勝ち抜いた12チームが本選に出場。その「プレゼンテーション部門」の審査委員を、大学の教授や企業の偉い方たちと共に、僭越にも私が務めさせていただいた、というわけ。

 大会の率直な感想から述べておくと……とにかく面白かった!そして、嬉しかった!と同時に、どうか彼らの一歩でも前に進もうとするピュアな気持ちが、“社会人”になっても失われませんように、と心から願った。

 企業に就職した直後はあんなに明るい表情だったのに、半年後にはどんよりした顔つきになってしまう新人クンたちを幾度となく目の当たりにしていたので、余計にそう思ったのかもしれない。

 いずれにしても最高賞に選ばれ、うれしさのあまりワンワン泣き崩れ、表彰台によろけながら走ってくる学生たちや、悔しさのあまりギュッと口を一文字に結び肩を落とす学生たちの姿は、新鮮だった。

 あんな風に人目をはばからず泣くほど喜んだり、悔し涙を流した記憶が思い出せないほど、オトナになってしまった自分がなんとも可笑しくもあり……。ちょっとばかり、うらやましかった。

 12チームのプレゼンはいずれもすばらしかったのだが、その中で私が特に感動したモノを、二つほど紹介する。