今回は、「組織の壁」がテーマです。

 「ついに」というべきか、「やはり」というべきなのか……。日本の男女格差が111位に後退し、G7でビリとなった。

 はい、そうです。あの“ダボス会議”で知られる世界経済フォーラム(WEF)が発表した「ザ・グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書2016」(各国の男女格差を比較した報告書)の世界ランキングである。

 原典をご覧いただければわかるように「 Global rankings, 2016」と小見出しがついたページを、スクロールでガ~ッと下げて、下げて、下げて、「まだない!」、ガ~ッ…、ガ~ッ……、「ひえ~~、ここ?!」と衝撃を受けるほど下に、やっと“Japan”という文字を見つけることができる。

 144カ国中111位。昨年より10位後退。

 111。ゾロ目。いや、違う。犬だ。「ワン、ワン、ワン」。11月1日の今日は、犬の日。なんという奇遇! まぁ、そんなどーでもいい話を交えたくなるほど、この数字にため息が出た。

WEFによる男女格差ランキングの順位(順位が低いほど男女格差が大きい)

 なんせこの10年のランキングの推移も、ご覧のとおりどんぐりの背比べ。目くそ鼻くそ。日本の順位はほとんど変わっていない。まるで私の現代国語の成績である(高校在学中常に365人中364位!……泣)。

 このランキングは「経済活動への参加と機会」「教育達成度」「健康と生存率」「政治参加」の4分野で分析したもので、日本の男女格差は教育や健康の分野では比較的小さい(教育76位、健康40位)。

 ところが、経済と政治の両分野は全くダメ。「経済活動への参加と機会」は118位、「政治参加」は103位と、いかに日本社会が“男性”で動いているかがわかる(以下、項目別)。

・「国会議員における女性比率」で122位
・「官民の高位職における女性の比率」で113位
・「女性の専門的・技術的労働者の比率」で101位

 どんだけオジさんだらけなんだ? おまけに「所得格差」は前年の75位から100位に急落し、過去50年で女性の首相が出ていないことも、低評価の一因となった。