河合:はい。50歳以上のおっさん、おばさん来たれと。必要なのはやる気のみ。そうしたら応募が2000人近くあって、やる気のあるおっさんおばさんがたくさんいることに感動したんです。
宮内:僕は50歳以上じゃなく、65歳にしたの。それで、厳しいことは言わずに、ゆったりと働こうと。
河合:え、ゆったりですか(笑)。
宮内:ゆったりと働いて、皆さん納税者になろうじゃないかと。
河合:ゆったりと働いて、儲かるんですか。
宮内:そこですよね。ゆったりと働いて会社が潰れてはどうにもなりません(笑)。
河合:ですよね。
宮内:これが非常に難しいことなのです。ゆったりと働いて、会社が存続しなければいけませんから、それが今一番の課題です。
今は、実験中なんです。どのようなゆったりした働き方ならば会社が存続できるかということを試行錯誤していまして、まだ発表する段階にまで来てないんです(笑)。
河合:…あ、といっても、宮内さん流のゆったりって、やることはちゃんとやってくれってヤツですよね。
肩書と働き方の自由を差し上げます
宮内:まだできてないことを、ここで言うのは勘弁していただきたいんですけど、例えば「私は月水金」「私は午前中」、そういう働き方でいい。勤務条件はもうおっしゃる通りで結構ですと。その代わり給料は少し安いよと。年金をプラスしてなんとか生活してくださいと。そのかわりここでは、自分の思い通り働いてくださいっていうことをやりたいんです。
河合:いいですね、それ。
宮内:定年が伸びて70歳とかになったときに、会社にそのまま残っていなくてよいという選択肢は悪くはないでしょう。昔の部下に使われるのは面白くないし、使う方も難しいといったことも起こります。だからまったく新しい会社へ来てもらって、肩書も好きな肩書をあげますと。
河合:社長でもいいんですか。
宮内:社長はまずいですけどね(笑)。部長、コンサルタントでも表見代理にならない範囲で付ければいいんです。それで、なにがしかのオフィスがあって、背広にネクタイして会社に来る。
河合:やっぱり背広にネクタイですか。
宮内:やはり、普通のサラリーマンはそれが誇りですから。
河合:なるほど。
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