企業から見た外国人労働者

 調査結果を子細にみてみるとステレオタイプになっている部分も読み取れるので、まずは結果を要約するのでご覧ください。

【どんな企業が、外国人労働者をどのように雇用している?】
・全体の13.3%が外国人を雇用し、業種別では「飲食・宿泊業」25.5%、「製造業」24.3%、「情報通信業」13.8%。
・外国人を雇用している企業は、従業員規模が大きいほど多い。「4人以下」の企業では2.1%であるのに対し、「100人以上」は51.1%。
・「正社員」として雇用している企業は6割で、平均雇用人数は2.8人。
・「非正規」として雇用している企業は4割(平均5.0人)、「技能実習生」は2割(平均5.8人)。

【どういう人たち?】
・「中国」が38%で最多。次いで「ベトナム」18%、「フィリピン」7.7%。
・男性が女性より多い(56.4%)。
・男性は「技能実習生」が7割、女性は「非正規」が6割。
・最終学歴は「大学・大学院(国内外含め)」が4割強。
・技能実習生は「24歳以下」「25~34歳」で全体の9割をしめるが、「45歳以上」も1.4%いる。

【どんな仕事? 賃金?】
・「すぐにできる簡単な仕事」は正社員5.2%、非正規36.7%、技能実習生10.5%。
・「多少の訓練やなれが必要な仕事」は正社員32.5%、非正規46.1%、技能実習生62%。
・月給は「正社員」は「22万円超」が6割、「技能実習生」は「18万円以下」が9割以上。
・時給は「非正規」の4割が「901~1000円」、「技能実習生」の5割が「850円以下」。
・「技能実習生がいない企業」の33.2%が、正社員募集時の月給提示額を「22万円超」としているのに対し、「技能実習生がいる企業」では12.5%と激減。

【なぜ、外国人を雇う?】
・「日本人だけでは人手が足りない」が28%、「日本人が採用できないから」が10.4%と、人手不足によるものが多い。
・「外国人ならではの能力が必要」23.3%、「たまたま外国人だった」18.2%と、人手不足以外も少なくない。
・「技能実習生」を雇用する理由のトップは「日本人だけでは人手が足りない」(42%)、次いで「日本人が採用できないから」「外国人の方が利点が多いから」が18.8%。

【外国人を雇っている企業と雇っていない企業の違いは?】
・「正社員」「非正規」「30歳未満の従業員」「高度スキル」のすべてで、「足りてない」とする企業の割合が多い。
・「外国人雇用企業」の5割で最近5年間の売上高が「増加」、採算も4割が「改善傾向」だった。
・「外国人雇用企業」と「非雇用企業」で、「正社員」の賃金を比較すると、「外国人雇用企業」の方では「18万円以上」が7割であるのに対し、「非雇用企業」では6割。
・「外国人雇用企業」と「非雇用企業」で、「正社員」の労働時間を比較すると、「外国人雇用企業」の方では「週40時間未満」が8割超であるのに対し、「非雇用企業」では7割。

【今後はどうですか?】
・「外国人雇用企業」では「外国人かどうかは考慮しない」が39%でトップ、次いで「現状程度は雇用したい」(36.4%)、「増やしたい」(19.7%)。
・「外国人非雇用企業」では「雇用するつもりがない」が47.3%でトップ、次いで「よい人がいれば」(31.1%)、「ぜひ雇用したみたい」17.1%。

 さて、と。いかがだろうか? 

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