実は、韓国と日本の主観的健康の圧倒的な低さは、2016年のOECDの報告書でも指摘されていて、それについて韓国の保健福祉省は次のような見解を示した。

 「『社会文化的要素に起因すると見られる』と評価。つまり韓国人は自分の健康状態について、実際より過度に否定的に感じる傾向、いわゆる『健康心配症』が多い」と。

 なるほど。健康心配症ね。

 日本でも同じことが言える?

健康って何なのだろう?

 確かに、本屋には健康本が山積みされ、テレビや雑誌でも健康情報が溢れている日本人の健康への意識は相当に高い。

 だが、他の国では9割近くの人が「私は健康だ!」としているのに対し、たったの3割しかいない状態を「心配症」だけで説明するのは相当に無理があるように思う。

 それに「寿命は長いのだから、主観的健康の低さは説明がつかない」という意見もあるけど、そもそも寿命って何なのだろう? 健康って何なのだろう? ただ長生きするだけが健康じゃないし、がんや心疾患を発症して延命治療で長く生きながらえることだけが健康でもないと思うのだ。

 

 1つだけ確かなのは「私は健康です!」と胸をはれる毎日が過ごせればいいな、ってこと。慢性的なストレスを減らし、「私は健康です!」と言える人が増えれば、それがまた「健康な社会作り」を加速させる。

 ……「なんかみんな怒ってて怖っ……」なんてことを最近思う機会が増えていたので、余計に考えてしまったのです。

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