「労働者である前に人間」がまだ常識になっていない

 高校で「労働法」の授業が始まることになったが、もっと土台の部分を教育するのが、教育の目的であり、土台なくして考える力もへったくれもない。

 もちろん法律を「知る」ことで無用な要求を避け、「やりがい搾取」のような悪質な労働条件を強要する企業から身を守ることが可能になるかもしれない。

 でも、いちばん大切なのは「労働者である前に人間である」という至極あたり前の価値観を持ち、「労働者は、その労働力を雇用者のために提供するが、その人格を与えるのではない」という哲学を徹底的に持つことだ。

 法律はあくまでも「盾」でしかない。その盾を使わなくてもいい社会を考える力を育むことが肝心。その土台なくして、小手先の手段ばかりを学ぶから副作用が強烈になる。

 ん? 何? そのとおりですね。学生を教育する前に、オトナを徹底的に教育すべし。 経営者しかり、管理職しかり。

 「バカかお前は! 死ね! 生きている価値ないだろう」なんて暴言が、いつか永遠にこの世から消えますように……。

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