「経済人や学識経験者」たちが、「ホワイトカラー・エグゼンプション」という言葉を使うようになった時、当時の総理大臣は「残業代が出ないのだから従業員は帰宅する時間が早くなり、家族団らんが増え、少子化問題も解決する」と断言し、当時の厚労相は「家庭団らん法」と呼び変えるよう指示をした。

高プロと自己責任

 「だいたい経営者は、過労死するまで働けなんて言いませんからね。過労死を含めて、これは自己管理だと私は思います。ボクシングの選手と一緒です。自分でつらいなら、休みたいと自己主張すればいいのに、そんなことは言えない、とヘンな自己規制をしてしまって、周囲に促されないと休みも取れない」

と言い放つ人もいた。

 12年の月日を経た今も、高プロ推進派は「残業しないと終わらない?そりゃあ、アンタの能力が低いだけだよ」と自己責任で、ジ・エンドだ。

 先日、「米国のいいなり 自国の働く人捨てる日本の愚行」のコメント欄に書かれた以下の内容がこの「先」を暗示している気がしてしまうのです。投稿してくださった方に感謝を申し上げるとともに、皆さんにも紹介します。

「以前産業精神保健に関わっていた老心療内科医です。以前は成果主義の問題がありました。根っこは同じでしょう。
(中略)
最後に、米国では過労死はありませんが、職場暴力の問題はあります。今は高校での大量殺人が問題ですが、職場の事件もかなりあると思います。問題の表現形が違うだけで、米国にも深刻な問題があり、労働者が本当に理想的な労働環境で働いているのか疑問です。冷静に現状を評価すべきだと思います。」

 ―SOCの高い職場の作り方満載!―

 本書は、科学的エビデンスのある研究結果を元に、
「セクハラがなくならないわけ」
「残業が減らないわけ」
「無責任な上司が出世するわけ」
といった誰もが感じている意味不明の“ヤバい真実”を解き明かした一冊です。

(内容)

  • ショートスリーパーは脳の故障だった!
  • 一般的に言われている「女性の特徴」にエビデンスはない!
  • 職場より家庭の方がストレスを感じる!
  • 人生を邪魔しない職場とは?

この記事はシリーズ「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。