……要するにあれだ。

 本来なら「面接録音したいんですけど、よろしいですか?」(学生)と聞きたい。 が、

 「聞き直して、勉強するのか?」(採用担当)

 「はい! 面接、僕、苦手なので……」(学生)

 「えらいな。どうぞ、録音して、次の面接に備えて来い!」(採用担当)

 「ありがとうございます! 次回からがんばります!」(学生)

 なんてやりとりが成立するわけがなく、聞くこともできず録音する。

 いくつもエントリーして、内定もらっても「もっといい企業の内定」を目指すのが当たり前の時代だから仕方がないってことなのだろうか?

 とにもかくにも私の脳内は「????」だらけ。まったくもって理解不能だ。

 そこで学生数人に確認したところ、

「圧迫面接対策だよ」

とのこと。

 ん? 圧迫面接対策??

「公開されて困るような面接をする企業が悪い」

 そうなのです。記事に書いてあったような「面接スキル」向上を目的としているのではなく、圧迫面接対策が主たる目的だと、みな口を揃えた。

 実際、先の記事にTwitterでは、

 「どんどんやればいい。公開されて困るような面接をする企業が悪い」

 「自分も圧迫面接だらけだった。録音しとけばよかった」

 「パワハラは録音されてオッケーなんだから、圧迫面接でもありだろ」

 「圧かけといて、マナー違反も何もない」

 「新聞記者は録音して許されるのに、就活生がなんでダメなんだよ」

 「法的問題のおそれ、とかわけわかんない」

 「問題は録音ではなく、録音されては困るような面接」

etc……。

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