ここ数週間、無責任さをやたらと見せつけられているようで、私は少々うんざりしている。ええ、そうです。“総理のご意向”文書から始まった加計学園を巡る問題での、お偉い方たちの対応である。

 安倍晋三首相の対応はもとより…

 菅義偉官房長官の「怪文書」発言や前川喜平前文科省事務次官への「個人攻撃」。
 「文科省から出向してきた人で、陰で隠れて本省の方にご注進したようなメール」と部下を切り捨てた山本幸三・地方創生担当相。
 「知らぬ存ぜぬ」の萩生田光一官房副長官。
 文科省との調査結果を真っ向から否定する藤原豊審議官。
 さらには、
 「内容は正確性を著しく欠いていた」と、なぜか謝罪した松野博一文科省大臣。
 「ここに書いてある事実の部分はどこ?」と聞かれ、しどろもどろの文科省の官僚たち……。遂には「全国どこにでも獣医学部を作ります!」とのトップのお言葉まで飛び出した。

 なんとも……。

 思い起こせばかねてから組織心理学や産業心理学者の中では、「無責任なヤツほど出世する」というのが定説だった。

 っと、いきなり「また挑戦的なこと言いやがって!」と口を尖らせた方もいるかもしれないので、もう少し丁寧かつ正確にいうと…

 「大きな組織では、几帳面さや責任感は昇進にマイナスに作用する」ということが、国内外の調査で確かめられているのである。

 つまり、決して人間性をとやかく言っているわけではなく、組織人としての“特性”。組織のヒエラルキーの階段を昇っていくには、うまいこと責任を回避するスキル(?)が必要だとされているのだ。