もしキャンペーンをやるなら、ターゲットは“おとう”じゃなく“社長”。

【しゃちょうは~ん(社長飯)】
男性が家で家族のために料理をするにあたっては、会社の残業があっては作れない。 男性の料理参画への第一歩として、しゃちょうはんが、男性を1分でも早く家に帰し、がんばって経営手腕を発揮し、業務量の削減に勤めることを“しゃちょう飯”と命名しました。

 これでどうでしょ? 「しゃちょうはん」のハチマキでも作って、経団連でも同友会にでも配ればいい。

女性の総労働時間は減っている

 最後に、興味深いパネルデータをひとつ。

 これは1986年と2006年、それぞれ時点における、男性と女性で「総労働時間」および「余暇時間」の変化を分析した結果である。

 ここでの「総労働時間」とは、「仕事時間(賃金を得る行為)」に「家計生産時間(家事労働)」も含んでいる。例えば、中食産業や外食産業、食器洗い、家事代行などが普及し、以前より短時間で家事ができるようになれば、家計生産にかける時間が大幅に短縮されるため、労働時間が以前と同じでも、余暇時間は増える。

 逆に、労働時間が減っても収入が減れば、クリーニングに出していたのをやめたり、中食を止め野菜や肉などの素材から作れたりすることになれば、家計生産時間が増加し、余暇時間はさほど増えない。

 で、結果はどうなったか。
 まず、1986年と2006年を比較すると……

 「仕事時間」には男女とも統計的に有意な変化はなし。
 次に、総労働時間(仕事時間+家計生産時間)は……

  • 男性は変化なし
  • 女性は週あたり3時間程度減少し、その分が余暇時間の増加につながっていた。

 さて、これをどう解釈するか? 妻の負担感をどう減らすか? 内閣府がレビューした文献を合わせてお考えください。

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