安倍首相は6日の衆院本会議で、今村復興相について、「全力で職務に取り組んでもらいたい」と述べた。民進党の逢坂誠二氏による今村復興相への辞任要求に対し答えたものだ。

 辞任必要なしとするならなぜ、今村氏が復興大臣にふさわしいのかを説明して欲しかった。辞めさせるだけが責任をとることではない。誰もが納得できるように説明するのも、ひとつの責任のカタチだと思う。

能力なき上司のしわ寄せはすべて末端に向かう

 あるベテランの政治記者の方が興味深いことを教えてくれた。

 「いろいろと問題になっている大臣はすべて、安倍さんと同じ考えを持つ人たちだ」と。「他にもたくさん“能力”ある政治家たちがいるのに、同じ考えの人たちしか選べない安倍さんの資質も問われるべきだ」と。

 「安倍首相」という言葉を書くと「なんだよ、政権批判したいための記事かよ」と口を尖らせる人がいるが、これは何も政治の世界に限ったことではない。今問題を起こしている企業にも、同様のことが起きていたのではないだろうか。

 人事がすべてを決めるといっても過言ではない。能力なき人がなんらかの問題を犯した時、しわ寄せがいくのは常に末端の人たちである。

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