「セクハラ」と指弾されることを恐れて、思いを寄せる人に声すらかけることができない男性が増えている…

 今回は「やわネタ」でありそうで「深刻な問題」、「個人の問題」でありながら「社会問題」とも言える問題について考えてみようと思う。

 「おい!何言ってるか分かんないぞっ! なんのテーマだ?!」
と憤っている人もいるかもしれませんが、私自身、この期に及んで「どうやって言葉を綴るべきか」悩んでいるので仕方がないのです。

 っと、アレコレ前置きするより、さっさとお読みいただければ分かるので、まずは40代の独身男性の話をお聞きください。

 「私は母が早くにアルツハイマー型の認知症になってしまったので、母の面倒をみながら働いてきました。上司の理解もあり、地方や海外出張はテレビ会議などで免除してもらうなど、仕事と母の世話をなんとか両立してきました。プライベートな時間なんてないので、当然結婚はできません。なので、『生涯独身』を覚悟していたんです。

 ところが3年前に母が他界。お恥ずかしい話ではありますけど、パートナーが欲しくなりましてね……。平均寿命まで生きてもあと30年以上あるし、子どもが欲しいという気持ちもあります。

 ただ、結婚紹介所などを利用するのは抵抗がある。自然とそういう形になればいいなぁ、と。この歳で図々しい話ですが、自然の流れでパートナーが見つかればいいと思っているんです。

 でもね、“自然の流れ”って、今のご時世、すごく難しいですよね?

 なんやかんや言っても、人間関係は仕事関係が中心になります。会社関係の女性だと、『セクハラになってしまうんじゃないか』って躊躇してしまうんです。

 コレ、言い方がスゴく難しいんですけど……、やっぱり男は単純だし、バカ。
 私のように枯れた年齢になっても、女性の気持ちが全く分からない。食事に誘うのもセクハラになりそうだし、ものすごいコミュニケーション能力の持ち主じゃないと、難しいですよね。

 うちの会社は社内恋愛を禁止しているわけでもないし、社内結婚したカップルもいます。
 ところが、「#me too」以降、会社も過敏になっていまして。ウワサになっただけで飛ばされるケースが出てきた。
 しかも、たいがいは男性が左遷です。先日も、30代の女性が会社辞める理由を上司から聞かれ、『元カレの男性(社員)にセクハラされた』と答えたんですよ。

 そしたら、その彼は大阪に異動になったんです。人事は、異動とセクハラ発言は関係ない、と説明していますが、実は彼女、ヘッドハンティングされて辞めるんです。そのことを会社に知られたくなくて、元彼をだしに使ったみたいなんです。

 まぁ、なんか情けない話をお聞かせしてすみませんね。私のような恋愛下手の人間は、いろんな意味で生きづらいのです。あ、こんな話を河合さんにすること自体セクハラになるんですかね? もし、ご気分悪くされたら申し訳ないです」

 男性は某大企業に勤める40代のビジネスマンである。