官僚たちの「死」は、本人のエリート意識や出世欲と関係しているのだろうか?
「官僚は政治家に仕えて当然」という政治家の傲慢さが関係しているのではないか?
 はたまた一部のジャーナリストたちが指摘するように「官僚の質が低下」していることが関係しているのか?

 いずれにせよ「公務員として、お仕えした方に一生懸命お仕えする」ことと、言いなりになることは全く別だ。

 誰もが例外なく「認められたい」という欲求を持ち、権力(=パワー)ある人が、自分に利益をもたらしてくれることを知っているけど、その先あるのは……死。パワーなき末端の人たちの命が危険にさらされるのだ。

 そういえば文部科学省の事務次官だった前川喜平氏が、加計学園問題を巡り記者会見を行なったとき、某政治コメンテーターが、
 「政治家は国民に選ばれている、官僚は試験に受かっただけ。政治家の言うなりになって当然」
 といった趣旨のコメントをしたことがあったが、こういった欺瞞を振りかざす限り、“病い”は治らない。むしろ、官僚たちを狂わせるパワーになる。

 もし、予定どおり証人喚問が行なわれたなら、佐川氏には“狂った職場”の内実を語ってもらいたい、と個人的には思っているが(……ムリか?)。

■変更履歴
記事掲載当初、本文中で「明治大学大学院政治経済学研究科長の西田伸一氏」としていましたが、「西川氏」の間違いでした。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです [2018/03/27 08:00]
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 特に〈女をバカにする男たち〉の章は本書の白眉ではないか。「組織内で女性が活躍できないのは、男性がエンビー型嫉妬に囚われているから」と説く。これは男対女に限ったことではない。社内いじめ、ヘイトスピーチ、格差社会や貧困問題なども、多くの人がエンビー型嫉妬のワナに落ちてるからではないかと考え込んでしまった。

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