ポルシェ911、中古で上手に買うコツは?

 こんにちは。AD高橋です。

 ポルシェが欲しい。911に乗りたい! 新車狙いの人ならそのままディーラーに向かえばいいですが、中古車購入を検討する場合は、まず中古車情報サイトをチェックするはず。

 中古車サイトで911の物件情報を見ていると、古いモデルになればなるほど車両本体価格に「ASK」「応談」と書かれたものが目立つようになります。価格「ASK」の中古車は911以外にも意外と多いもの。今回は「ASK」となる理由を考えてみましょう。

 「値段をASKにして、こちらの足もとをみて価格を変えたりするんじゃないの?」と思っている人もいるかと思いますが、今はそういう店はほぼないと言っていいでしょう。

■価格が独り歩きするのを避けたい

 今はネットでどんな情報も見ることができ、また自ら簡単に情報を発信できる時代です。人気のあるクルマ、珍しいクルマだと「どこどこのお店でいくらで売られている」という情報があっという間に広がります。それが「安いぞ!」という話ならまだしも「高い!」という話だと、お店にとっては不都合もあるもの。

 ご存知の方も多いと思いますが、中古車には定価というものがなく、価格は需要と供給のバランス=人気に左右されます。値段が高いクルマにはそれなりの理由がありますが、中古車情報サイトだとすべてを伝えることができず、「高い」という印象だけが独り歩きしてしまうことがあるのです。だからこそお店は「実車を見てお客さん一人ひとりが自分の価値観で判断してほしい」と話します。

■ライバル店に価格を知られたくない

 珍しいクルマが入庫し、それを中古車情報サイトに掲載すると、一般の人ではなく中古車販売店の人が問い合わせしてクルマを買い、その値段以上の価格で自分のお店に並べるというケースがあります。珍しいクルマだからこそ本当に好きな人に乗ってほしい。このようなお店は同業他社からの問い合わせを減らす目的で価格を「ASK」とすることもあるそうです。

 日本は諸外国に比べて中古車価格が安く、また古くても状態のいい中古車が多いのも特徴です。そのため日本の中古車オークションや中古車店に外国の中古車バイヤーが仕入れに来るケースも珍しくありません。中古車販売店には希少なクルマを海外に持っていかれるのを避けたいという思いから、価格を「ASK」にして問い合わせしづらくしているところもあるようです。

■支払い総額をお客さんとじっくり話し合って決めたい

 これは古いクルマに多いケースです。たとえば40年前のクルマで車両本体価格が200万円のクルマがあります。基本的には200万円+諸費用で買うことはできますが、内外装が傷んでいたり、普通に走る分には支障はないけれども本調子で乗りたいなら整備に150万円必要(古いクルマだとパーツがなくてお店がワンオフで作るケースもあります)という状態だったとします。価格を書いたうえでネットで問い合わせしてきたお客さんにそのことを話すと「なんで200万円のクルマなのに乗り出しが350万円以上になるんだ!」とトラブルになることも……。

 お店としてはお客さんに実車を見てもらい、そこで車両本体価格を伝えると同時にお客さんの乗り方も聞いて、それならこの部分は修理しなくても大丈夫。ここはやったほうがいいというのをじっくり話し、お互いが納得した上で契約したいという思いがあります。そこで本当に乗りたいと思っているお客さんにお店に来てもらったうえで価格や状態を話すために、あえて「ASK」とするそうです。

 「ASK」「応談」という価格表示は不親切だと感じる人もいるでしょう。実際、この表記方法には昔から賛否両論あります。中古車は実際にクルマを見てその価格に納得できれば迷わず買うべきだし、納得できなれば仮に車両本体価格が50万円のものでも買うべきではありません。これは「ASK」のクルマでも同様。欲しいと思ったポルシェが「ASK」だったら、まずはお店に実車を見に行き、お店の人ととことん話してみてください。

■変更履歴
記事掲載当初、1ページ目に動画へのリンクを掲載しておりましたが、削除させていただきました。本文は修正済みです。 [2017/12/12 13:30]