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ずばり「ミニバンの会社」「軽の会社」と思われてませんか

 巨額の資金が必要なF1に、ホンダが参戦し続ける理由は、
 1:人材の育成
 2:ブランドの構築
 にあるという。

 人が育っても、ブランドイメージが高まっても、クルマが売れなければお話にならない。
 F1のおかげでホンダのクルマは売れているのだろうか。
 今回はそのあたりからお話を伺おう。

ホンダのモータースポーツ部長、山本雅史さん

F:F1ファンのコア層の人、サーキットまで観戦に来るような人は、ホンダに対するロイヤリティが高いものなのでしょうか。つまりその方々は、ちゃんとホンダのクルマに乗っているのでしょうか? 一生懸命やっていても、最終的にホンダのクルマが売れなければ意味がないですよね。

山本さん(以下山):そこはちゃんとリンクしています。今年調査した結果からも明らかなのですが、やはりホンダのファンはイコールでクルマ好きで、モータースポーツのコアファン層もその中に入っている。「何でF1を見に来るのですか?」という質問に対しては、「やっぱり自分がホンダ車に乗っているから」という回答が圧倒的に多いんです。

F:なるほど。リンクしている。「ホンダと言えばモータースポーツ」という面も確かにあるのですが、一方で今のホンダは「ミニバンの会社」、あるいは「軽自動車の会社」というふうに言われてしまう側面もあります。

:うん。一時期は確かにそう言われていました。

F:今もそうではありませんか。実際にホンダで一番売れているクルマはダントツでN-BOXです。