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 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 唐突ですがアブダビに来ています。今季F1最終戦である、アブダビGPを観戦するためです。

F1アブダビGPへ行ってきました。やはり速さが桁違いです。

 なぜ不肖フェルがF1を見に来ているのか。
 キッカケはホンダ広報のMさんと一杯やりながら、クルマ談義に花を咲かせていた際に私が発した不調法な"一言"でした。

 (前号まで書いていた)N-VANの話、マイナーチェンジするNSXは日本で開発している話、レジェンドは本当にいいクルマだから記事とは別にぜひ乗ってみてよ……なんてことも話していました。

 しばらくすると、F1の話題になりました。今季でウチも4シーズン目、来年はレッドブルにもパワーユニット(PU)を供給して4台体制になるので、ますます盛り上がります、とMさんがやや高揚気味に話します。

「とろろそば?」「トロロッソです!!」

F:はぁ来年は4台ですか。あの……今ホンダのクルマは何台F1に出ているのですか?

Mさん:今は2台です。トロロッソにPUを供給しています。

F:トロロソバ……変な名前(笑)。

Mさん:トロロソバじゃありませんよ。スクーデリア・トロ・ロッソ。レッドブルがミナルディを買収して作ったレッドブルのジュニアチームです。トロはイタリア語で雄牛、ロッソは赤。つまりはチームレッドブルです。

F:ははあ、それでトロロッソ。ところでPUってなんですか。

Mさん:昔はホンダのようにエンジンを供給するメーカーは「エンジンサプライヤー」と言っていたのですが、今はエネルギー回生システム一式をパワーユニットとして供給しているので、「パワーユニットサプライヤー」と呼ばれています。時代ですからね。馬力ばかりを追求するのではなく、エネルギー効率も考えなくてはいけません。

最近のF1は運動エネルギーと熱エネルギーの両方を回生して電気を作る2段構えのシステムを採用している。技術的に非常に面白いので詳しくはホンダモータースポーツの総本山であるHRD Sakura取材編で!(まだ取材許可をいただいていませんが、たぶん大丈夫だと思います……)

F:え? エネルギー回生ですか? もしかしていまのF1ってハイブリッドになっているんですか?

Mさん:……フェルさん、それも知らないの……?