知れば役立つ? 軽トラ専門用語集

 こんにちは、AD高橋です。

 フェルさんと古舘さんの会話には、N-VANをはじめとする軽バンとの比較でたびたび軽トラックの話が出てきました。
 今回はそんな軽トラックを見ていきましょう。

 よく「軽トラなんてどれも同じでしょう?」という人がいますが、実は各社、独自の考えで開発しています。

 代表的なものが駆動方式です。
 軽トラは後輪駆動になりますが、スズキとダイハツがFRなのに対し、ホンダのアクティ・トラックはエンジンを荷台の下に配置したMRになります。エンジンルームへのアクセスは荷台にあるカバーを開けて行うようになっています。

 重量物であるエンジンが駆動輪の近くにあると、空荷時でも駆動輪にトラクションがかかる。これがホンダの考え方です。さらに、エンジンがキャビンから離れているため、走行中も静かになると言います。

 また、アクティ・トラックは最低地上高が185mmと高めに設定されているのも特徴です。これにより田んぼのあぜ道などでもボディ下が地面に接触しにくくなっています。

 ちなみにアクティ・トラックは、現在ホンダの軽トラックの原点であるT360をイメージした2トーンカラーの特別仕様車「TOWN・スピリットカラースタイル」を発売しています。

 スズキのキャリイは、5MTと3ATのほか、2ペダルMTである5AGSが設定されています。5AGSは3ATよりも燃費性能と静粛性に優れるという特徴があります。

 アクティ・トラックとキャリイのATは3速ですが、ダイハツはハイゼットトラックに4ATを奢っているのが特徴、また、ハイゼットトラックはボディカラーを8色用意。オレンジやピンクなど女性を意識した色もあるんですよ。さらにスーパーUV&IRカットガラスや運転席バニティミラーが備わる「農業女子パック」というオプションも用意されています。

 ここで、軽トラを語る上で知っておきたい用語をいくつか紹介しましょう。

◆三方開

 荷台が後ろと左右に開くタイプです。現在新車で買える軽トラはすべて三方開になっていますが、かつては後ろのみ開く一方開もありました。ちなみにすべての軽トラは、畳の中でもっとも大きい京間が荷台に平積みできるよう設計されています。

◆鳥居

 キャビン後方に付けられたプロテクターが「鳥居」と呼ばれるもの。鳥居はリアガラスに荷物が当たってガラスが割れるのを防ぐと同時に、リアガラスが破損したときに荷台の荷物がキャビンに流れ込むのを防止する役目があります。また、荷台に長尺物を積むときの土台にもなります。

 写真はアクティ・トラックの鳥居。鳥居の形状はメーカーにより大きく異なります。

◆農業仕様

 田んぼのあぜ道や畑の中は、道路とは環境が大きく異なります。そんな場所で使われることも多い軽トラには、農業仕様と呼ばれるスペシャルモデルが設定されているのです。

 農業仕様は重い荷物を積んでも安定して走れる専用サスペンションが奢られ、荷台にも専用装備が付いています。

 また、リンゴ農園などでは木の下でも作業がしやすいように十三代目石川五ェ門@ルパン三世が斬鉄剣でルーフやドア、ガラスなどをスパンと切り取ったような改造車を使っていたりします。

 仕事で使うクルマだからこそ、用途に合わせてさまざまな仕様をつくる。軽トラの世界はかなり奥が深いのです。

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