前回のインタビューでは、荷物の積み降ろしの便をより良くするために、軽バン初のピラーレスを採用したところまでお話を伺った。今までの軽バンは助手席側のスライドドアを開けると真ん中にドンと大きな柱が立っていた。N-VANは、それを取り払ったのだ。
無論ただ柱を取っただけでは、ボディ剛性が確保できない。側面衝突時の強度も心配だ。
何かしらの手を打たなければならない。まずは前回の最後のセンテンスから。

ピラーレスだと重くなる?!
古舘さん(以下古):(N-VANのホワイトボディ重量は)みなさんの予想よりも結構重いと思いますよ。
F:何十kgも違う。
古:違いますね。うん。何十kgレベルで違う。補強もそうですが、N-VANはピラーレスですから。実はあれ(の補強)が結構かかりますし。
F:N-VANの元になったN-BOXは……ピラーがありましたっけ?

古:ええ、N-BOXはBピラーが付いています。それを取るとまたウェイトが増えてくる。
いま軽バンでピラーがないのはこのN-VANだけです。乗用でも軽のピラーレスはタントだけじゃないかな。
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