農機具を見て子供が楽しめるのだろうか?
今回の取材の仕掛人である日経BPの柳瀬博一氏は、周囲に何度も同じことを聞かれて、いちいち「彼は日本のコラムニストで、ドイツのボン出身ということになっていて、フェルディナントって名前はアレなんですけど中身はベタな日本人で、覆面を被っているのは……えーと……」と、いちいち説明するのが面倒になってきて、取材の後半になると、「彼は日本の覆面レスラーです。はい下がって、下がって」とデタラメな説明をするようになっていた。ちゃんと説明して下さい!

さてさて、展示会当日である。開場を巡って驚いたのは、農業機器の展示会であるのに、家族連れ、子供連れのお客さんが非常に多いことだ。モータショーなら分かるのだが、農機具を見て子供が楽しめるのだろうか?と不思議に思っていた。しかしその疑問はすぐに解決した。農業機器は単純に見て面白いのである。


ジョン・ディア社のブースには、オシャレなファンショップまで設けられている。トラクターのミニカーから実際に乗れる遊具。またTシャツにパーカー、ロゴ入りのマグカップまで売っている。見ると結構な売れ行きだ。ジョン・ディアだけでなく、大きなメーカーのブースには、こうしたショップが設えられていた。クボタにも小規模ながらショップがあり、こちらでは日本未発売のクボタウォッチが売られていた。

白眉だったのは、ジョン・ディアが事務棟に託児所を設けていたことだ。ジョン・ディア印の遊具が並べられ、ジョン・ディアの制服を着た保父さんが遊んでくれるのだ。小さいお子さんはこちらに預けて、ゆっくりご覧ください、という訳だ。無論子供に対してはインプリンティングが出来るので、大きくなったらジョン・ディアを……という効果も狙っているのだろう。


こちらはジウジアーロデザインの最新のランボルギーニ社トラクター。ご存知かどうか。ランボはもともとトラクターのメーカーだ。現在トラクター部門は分社され、SDFのグループに属している。ちなみに一部のモデルはコーンズが輸入していて、日本でも購入することができる。





ということで駆け足で会場を巡って参りました。クボタの取材詳報は来年早々にお届けします。木股昌俊社長がクボタに就職した衝撃の理由など、他誌には絶対に出てない裏話も掲載予定。お楽しみに!

次号から、通常運行に戻ります。
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