みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しく……なんて言っている場合ではありません。

 いやはや大変なことになりました。
 日産自動車の代表取締役会長(本稿掲載時には既に解任)であるカルロス・ゴーン氏(今や“氏”ではなく、“容疑者”と呼ぶべきなのでしょうが……)が、有価証券報告書に自身の報酬を過少に記載させたとして、金融商品取引法違反容疑で逮捕されてしまったのです。(会社のツケで家族で寿司を食ったとか、部下に酒の一杯も奢らないとか、まったくしょうもない話も含め)次々に新しい情報が飛び出す現段階では何とも申し上げようがありませんが、ともかく日仏両政府を巻き込んだ、“大事件”であることに間違いありません。

 ゴーン氏逮捕の一報を受け、慌てて拙著『英語だけではダメなのよ』を読み返しました。
 本の冒頭には、ゴーン氏の独占インタビューが収録されています。

 いいんですよこれが。すごく。
 いえ私の文章ではなく、ゴーン氏の言葉のひとつひとつが。
 実績と行動に裏打ちされた言葉はずっしりと重く力強い。
 一本の筋がビシッと通っており、思いに揺るぎがない。
 どのようにして人と組織を動かすべきか、また動かすかを知り抜いている。
 そして “使われる側”の痛みも(少なくとも当時は)十分に理解している。

 45分という短い時間でしたが、私はすっかりゴーン氏に魅了され、イッキに大ファンになってしまいました。この7年の間に何があったのか。ゴーン氏は本当に変わってしまったのか。だとしたらなぜ?

 事件の全貌はこれから明らかになりましょう。
 ゴーン氏が犯した罪は重く、「世界的経営者」だからと言って決して許されるべきものではありません。ですが私は、ゴーン氏が単なる吝嗇家の守銭奴とはとうしても思えないのです。

 N-VANの続編を楽しみにしてくださっていた方には大変申しわけありません。
 編集部に無理を言い、今回は7年前のゴーン氏のインタビュー記事を再掲させていただきます。
 本記事が平成最後の年に起きた日産クーデター事件を理解する上での一助となれば幸いです。2本分を1本に纏めていますので、少し長いですがぜひ最後まで読んで下さい。

 本来であれば本日掲載するはずだったN-VANの記事は、水曜日に掲載する予定です。
 こちらもお見逃しなく。

 ※本稿は再掲に当たり冒頭に小見出しを追加しています。表記ルールは掲載当時のままで、誤字のみ修正しました
  オリジナル記事へのリンクはこちらから。

■なんとカルロス・ゴーン氏がマネジメントの極意をF氏に語る
第100回:超特別版 【世界の経営者編】(こちら

■当コラム初のスクープ? 「6年後に日産のCEOである確率はかなり低いでしょうね」とゴーン氏
第101回:超特別版【世界の経営者編】その2(こちら