前進後退、それぞれ「39段変速」って?!

 こんにちは、AD高橋です。

 フェルさんから原稿が送られてくると、私とマイトのY氏が手分けして校正作業に入ります(しかし私の校正はザルなので、現在はプロの校正者さんの力をお借りしております)。

 校正では原稿内に書かれた数字などに誤りがないか、各種資料で確認します。今回の原稿にはM7のスペックが書かれていたので、クボタのホームページで主要諸元表を開いたのですが……。私たちが見慣れている乗用車の主要諸元とは違っていておもしろかったので、ここで紹介しましょう。

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 ボディサイズは、全長4760ミリ×全幅2485ミリ×全高3030ミリ。

 全長はホンダステップワゴンスパーダやボルボV60と同じなのに、全幅は大型路線バスと同じ。間近で見るとものすごい迫力であることが容易に想像できます。

 全幅が2.5メートル以内に収められているのは、トラクターが道路を走ることを想定してのことでしょう。道路法では「全幅2.5メートルを超える車両は原則として道路を通行させてはならない。通行させようとする場合は道路管理者に申請し、審査を受けなければならない」と定められています。

 走行速度という部分を見ると、前進/後進ともに最高速度が時速34キロメートルになっています。これは道路運送車両法において「最高速度が35km/h未満の農耕トラクタ」が小型特殊自動車に分類され(ボディサイズは制限なし)、税金(軽自動車税)が毎年2400円になるからだと思われます。

 この写真を見るに、エンジンルームの高さは2メートルくらいありそう。ここに6.1リットルもある重いディーゼルエンジンが入っているのですから、油断すると横転してしまうというのもうなずけます。

 ホイールベースは2720ミリと、乗用車と同じような数値ですが、タイヤは前輪が540/65R28、後輪が650/65R38。すごいサイズです! ちなみにこのタイヤ、1本いくらするのだろうと思って調べてみたら……。ミシュランのものが税込みで1本約44万円でした。

 そしてフェルさんが試乗したM7-151の最高出力は150psですが、作業中の負荷が増加するとエンジンの出力をアップさせるパワーブーストという機能が付いていて、これが作動すると20psアップするそう。

 すごいのはトランスミッション。段数が39段もあるのですが、なんと前進だけでなく後進も39段変速に!

 仕組みは主変速4段、副変速6段、そこにクリープ速度が加わり39段になるそう。しかも主変速、副変速ともに手動で変速操作を行うマニュアルモードのほか、ロードモード(走行、けん引走行作業時などに、自動車のオートマチック感覚で自動変速)、フィールドモード(通常、重負荷、PTO作業時などに、エンジンパワー主導の自動変速)が付いていて、マニュアルモードでも基本的にノークラッチで変速可能。

 驚くような数値がたくさん出てくる諸元表ですが、これらはすべて農作業に集中するために必要なもの。やっぱり私も一度トラクターに乗ってみたいです。

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