名実ともに「世界一の自動車メーカー」であるトヨタ自動車。
 その総帥である豊田章男氏は何を考え、何を目指しているのか。

 “ここまで話しても良いのか……”と思わず唾を飲み込むようなエピソードがポンポン飛び出すエクスクルッシブなインタビューもいよいよ最終回である。

 インタビューは年末に発売予定のプリウスPHVの試乗会場で突発的に行われた。本来はPHVの話をしなきゃイカンのである。

 囲み取材で章男社長にばかり話が集中することに業を煮やしたプリウスの開発責任者デストロイヤー豊島氏。ついにPHVインターセプトが入って来た。

「今日は本当はプリウスPHVの試乗会なんですけど…」

「プリウスのデザインも、ずっと『ノー』と言い続けました。こんなのイヤだねと」

前号から読む)

豊田社長(以下、豊):プリウスのデザインも、ずっと「ノー」と言ってきましたね。これはTNGA採用の初号車で、絶対にカッコいい車両にするって言ったじゃないかと。こんなのイヤだねと。最初はもう、ずっと「ノー」でしたね。ずっとずっとね。

デストロイヤー豊島氏(以下、D豊島):本当にずっとなんです。ずっと「ノー」。

F:こんなデザインは嫌だ、と。

:最終的に今のデザインに落ち着くまでに、それはもう大変だったんです。

F:こんなこと書いても大丈夫なんですか。

:良いんじゃないですか。この話はもう。

F:ありがとうございます。しかしあれですね、ボツになったデザインも、ちょっと見てみたい気もしますね(笑)

:ボツと言うかね……。まぁボツと言えばボツなのだけれど、それらが連綿と続いて行って、その最終的な形が今のプリウスな訳ですから。

D豊島:ボツになったデザインを見ていただくと、こっちのほうが良いと言う人もいるかも知れません。それとあの……一応今回のPHVの話もしましょうよ。

 たまたま社長の囲み取材になってしまったけれど、今日は本当はプリウスPHVの試乗会なんですから(笑)。フェルさんそのこと忘れちゃってるでしょう(笑)

F:そうだ。そうでした(笑)