レクサスから始まる新たな視界

 こんにちは、AD高橋です。

 レクサスが発表している日本向けの新たなモデルが2つあります。

 ひとつは2018年3月に開催されたジュネーブモーターショー(スイス)でワールドプレミアとなったUX。プリウスやC-HRと同じGA-Cプラットフォームを採用したNXより一回り小さいクロスオーバーモデルで、日本デビューは2018年冬頃を予定とアナウンスされています。

 もう1台は、インタビューさせていただいた旭さんも開発に関わっていたというES。こちらは2018年4月の北京モーターショーでワールドプレミアとなったFFのセダンで、カムリと同じGA-Kプラットフォームを採用。アメリカや中国ではすでに販売がスタートしています。日本では10月下旬に発売予定とアナウンスされています。

 ESは北米でのレクサスブランド展開がスタートした1989年から続くモデルで、日本でも1991年から2006年まで販売されていました。「レクサスES300。日本名ウィンダム」「Are you WINDOM?」というCM、覚えていませんか? 下の写真は2001年デビューの3代目ウィンダムです。

 そんなレクサスESには量産車世界初となる画期的な機能が採用されることが発表されました。それがデジタルアウターミラーです。

 デジタルアウターミラーは、ドアミラーの代わりにカメラを設置し、斜め後方の映像を室内のモニターに映し出す装置。2016年(平成28年)6月の「道路運送車両の保安基準」の改正により認められました。

 これまでミラーで確認していたものをカメラとモニターに替えると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

雨天時や夜間でも安全確認が容易

 雨の日に運転すると、ミラーやサイドウィンドウに水滴がたくさんついてしまって後方確認がしづらい、これはドライバーなら誰もが経験したことがあるでしょう。かつてトヨタがマークⅡにサイドウィンドウ用のワイパーを付けたり、日産はシーマのドアミラーにワイパーを付けるなどの対策をしましたが、正直言って抜本的な解決にはなりませんでした。

 ESのデジタルアウターカメラは雨天でも雨滴が付着しにくい形状にすることで、雨天時の視認性を確保。また、夜間はカメラの映像を明るくすることで、暗い中での視認性がミラーよりも高められています。

空力性能もアップ

 高速で走るクルマの空力を考える上で、大きな弊害となるのがドアミラー。空力的にはボディサイドの空気はすっと後ろに流したいところですが、大きなドアミラーは高速走行時に大きな抵抗となります。かといってドアミラーを小さくしてしまうと安全確認がしづらくなる。

 自動車メーカーはドアミラー回りの空気抵抗をなんとか減らそうと、試行錯誤を重ねてきました。ためしに最新モデルと平成初期くらいのクルマのドアミラーを見比べてみてください。形状も取り付け方も大きく変わっていることに気付くはず。

 デジタルアウターカメラなら大きなミラーが必要ないので、空力的にかなり有利になります。さらに大きなミラーがなくなったことで、斜め前方の視界が広くなるというメリットもあるのです。

 さらにウインカーを作動させると瞬時に画角が広がり、広範囲の安全を確認できるように。このデジタルアウターカメラ、最初は高価な装備となるでしょうが、早く価格が下がって大衆車にまで普及してほしい装備です。

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