:国内は……そうですね。僕らのベンチマークはやはりジャーマンスリーになります。プラス、最近でいくとテスラのモデルS。

F:えぇ! テスラですか!

:あとはポルシェのパナメーラ。我々が狙っている50歳代のお客様は、その2車種と比べられる方が多いです。伝統的な3ボックス群とクーペ系セダン群。そういったところの両方を僕らは見ていかなくちゃいけません。そのあたりの市場がこれからどうなってくるかを注視しています。

F:ジャーマンスリーとおっしゃいましたが、アウディはLSの「敵」たり得ますか? アウディでこのクラスとなるとA8になりますよね。あれはLSの敵じゃないでしょう。そもそもFFベースだし。

:いえいえいえいえ。て……

レクサス広報:旭さん! 「敵」はまずいです! そのまま書かれます。

:いえあの……しっかり見なきゃいけない相手だと思っています。特に先進安全の部分ですね。そもそもアウディさんは先進テクノロジーをアピールしている会社じゃないですか。僕らもそこは絶対に負けられませんので。たとえばレベル3の自動運転は、かなりの精度で仕上がっていることが分かっています。そっちのことも僕らはしっかり見ていかなきゃいけないので。

F:びっくりです。相手じゃないのかと。国内じゃツチノコ級にレア車ですよね。

:海外では強いですよ。

F:海外といえば、LSの国内外比率はどれくらいですか。

残る課題は「ブランドイメージ」か?

:新型は当初、法人の買い替え需要で国内の数字がポコッと上がっているのですが……トータルの話をすると、1:5ぐらいになりますかね。国内1の海外5です。

F:海外はそのほとんどがアメリカですか?

:そうです。メインはアメリカです。あとは中近東。そして今回、これは今回のモデルの話ですが、中国が結構出ています。

F:彼らは長いボディが好きですものね(笑)。ドイツでは“無いことになっている”中国向けロングボディ車もあるくらいで。

:中国もアメリカ同様にメルセデスのSやBMWの7もロングボディしか売っていませんからね。まあボディだけの問題ではなく、税金の問題もあります。中国は排気量が大きいと税金がむちゃくちゃ高くなるんです。今回、LSは3.5リッターのマルチステージなので、排気量は小さくなっている。だから物品税がガンと下がっているんです。競合と比べても価格が変わらない、むしろ安いぐらいになっていて、そうした背景から、今回、中国でドーンと出始めています。

F:なるほど。税の恩恵もあるにせよ中国でも高級車として認知され、確実に売れ始めた。アメリカでも高級セダンのセグメントで絶好調。

:おかげさまで。はい。

F:さはさりながら、クルマそのものとしてガチで勝負できるようになっても、「ブランド」として比較されると辛いところがありますよね。

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