「ダイハツはこうしろ」ではなく「どうしたいの?」

ここで他社のインタビュアーの方も質問を始めた。そうそう、これは“囲み”の取材なのであった。章男社長を独占してはイカンのである。少し黙っていよう。

「私の考えより先に、各カンパニーがこうしたいと言ってくるのが最初じゃないですか」

他社のインタビュアー(以下、他):そうすると、これからダイハツと組んで、特にASEANを中心に小型車を展開していくと、ボリュームはものすごく大きいじゃないですか。恐らく。

:はい。

:そこのインパクト。環境に対するインパクトも大きくなるような気がするんですが、そこはどのようにお考えですか。

:ウチの場合、ハイブリッドでやるとか、プラグインハイブリッドでやるとか、それからFCVでやるとか、環境車に関して様々なチョイスが有ります。そして既存のいろんなネームのクルマにもハイブリッドのユニットを、もう当たり前のようなチョイスとして入れられるようになっています。ここから先、ダイハツ100%によって、サイズの小さなクルマが、その一角に入ってくるんだろうな、という感覚はありますね。

:具体的に、もう進めてらっしゃるのですか。

:まずはダイハツですよ。「ダイハツはどうしたいの」ということが重要です。もともとダイハツからの話でしたから。

:なるほど。へえ、そうなんですね。

ここでフェル、他社の質問に口を挟む。沈黙時間約20秒。スミマセン、口から産まれたものでして。

F:「ダイハツはどうしたいの?」、なんですか?「ダイハツはこうしろ」ではなく。

:トヨタの社内には、ダイハツに対して、「こうしろ」と言っている人もいると思いますよ。社内にはいると思いますけれども、僕はダイハツがこうしていきたいというのが最初でしょうと、と思う。

F:なるほど。そういうものですか。

:そうです。トヨタはカンパニー制ですから。各カンパニーの判断が有りますから。私の考えより先に、各カンパニーがこうしたいと言ってくるのが最初じゃないですか、と思いますね。そのためのカンパニー制なんだから。地域ごとにCEOも置いているのだから。