:僕らはこれが「ベストパッケージ」だと思っていますので、これ以外のパッケージは考えていません。さらなるロングが欲しいという声は聞いたことがありません。ショートに関しては……確かに国内で今までショートにお乗りになっていたお客様から、少し大きくなっているので、ショートホイールベースは出ないのですか、というお話は聞いています。

F:そうした要望には応えない?

:先程申し上げた通り、3つのバランスを取った今のパッケージがベストだと思っています。ショートホイールベースは我々は考えていません。ところでフェルさんはハイブリッドとV6ターボの両方にお乗りいただけましたか?

F:はい。両方に1週間ずつ乗せていただき、じっくりと味わわせていただきました。どちらも甲乙つけがたい仕上がりでしたが、私はハイブリッドの重量感のあるドッシリ落ち着いた乗り心地が好みでした。こちらの方がよりLSらしいな、と。ともかく車両の軽量化軽量化と言われる昨今ですが、「重さがもたらす良さ」というのは明確にあるわけで、LSのハイブリッドにはそれを強く感じました。

:なるほど。これは好みがハッキリと分かれるところで、いわゆる安定感、どっしり感を重視される方はハイブリッドで、自分は動力性能にこだわるんだ、という方はV6ターボを選ばれます。

F:重量差はどれくらいありますか?

:120kgあります。

F:サーキットに持ち込んだらどちらが速いですか? ハイブリッドの加速もかなりのものでしたが。

:それはもう間違いなくV6ターボの方が速いです。

F:速い方はV6ターボか……今回V8を廃止したのはなぜですか? レクサスのフラッグシップたるもの、V8じゃなくていいんですか?

「排ガス規制対応高級車エンジン」の解答

:高級車のエンジンという観点でいくと、そういった意見があることも承知しております。しかしやはり、環境性能とか社会性とか、そういったところを重視しなければなりません。我々がまず今回V6を使った上でやろうとしていたことは、将来の環境性能であったり、燃費規制であったり、もっと言うとマルハイの規制対応ですね。

F:マルハイ……。

:マルに排気でマル排です。排ガス規制の意味です。

F:マル走とかマル暴とかのマル何とかですね。

マイトのY:だから……(疲れた目)。

:……。先のことをいろいろ考えたときに、やっぱりV8でやっていくのはいろいろ難しいでしょう、と。仮にダウンサイジングしたとしても、V8とかV8ターボ並みの動力性能がキチンと出せること。これは必ずレクサスのお客様がお求めになるところですから、絶対に外さないでやりましょうということで開発していきました。今回はV6ターボに、トヨタで新技術として開発している高速燃焼という技術を投入しました。高速で燃焼をさせてやることによって、大きなパワーを、小さな排気量でも稼いであげるという考えのものです。

F:マツダのスカイアクティブXみたいなものですか?

:あれとは違うんですが……。それと10速ATも燃費に効いています。ギアリングの低速側もしっかり作り込むことによって、発進加速も良くできるんです。V6ターボと10速ATを組み合わせることによって、圧倒的な燃費、環境性能と、V8ターボ並みの加速性能、動力性能を担保するということで、V8に代えてやっていくということを今回ご提案させていただきました。

F:トランスミッションも燃費に効きますか?

:効きます。こちらも覿面(てきめん)に効きます。燃費だけでなく、気持ちいい走りを実現するには、トランスミッションはとても大事なんです。


 あー!終わらねー!
 気がつけば4回目、気がつけば騎手の女房。

 早く終わらせないと次のクルマに乗れないのですが、旭さんインタビューのオコシを見ると、面白くて捨てるところが本当にないのです。ということでこのお話は次週に続きます。

 ジムニーにも乗りたいしスイフトにも乗りたいしセンチュリーにも乗りたいし、たまには輸入車にも乗りたいぞ。
 ということでまた来週。ごきげんよう。さようなら。

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