:アリです。大いにあります。前の方はトヨタから出向されて、ほかの会社へ行かれました。

F:何かやらかしてしまったとか……。

マイトのY:よしなさいって! 旭さん、こういう質問に答える必要はありませんから!

:はは……(苦笑)。先代のLSは、先程申し上げた通り11年間も作っていました。本来ならばその間に、1回モデルチェンジが入っても良いくらいに長い期間です。もしかしたらその方が、その“幻のモデルチェンジ”をやっていたかもしれません。そうならなかったのには、いろいろな理由があり、背景があり、11年ものロングモデルになった……ということなんです。それで11年目に対する新たなメンバーとして私がアサインされた、ということなのだと思います。

F:それにしても11年です。モデルチェンジする期間が何年であるべきか、という「べき論」は置いておいて、11年もモデルチェンジしなかったということは、逆に11年もかけてしっかりと作り込んできた、と言うこともできる。その結果、先代は熟成されつくしたという感がありますよね。もはや円熟の境地に達したと言うか。

:そうですね。先代はモデル末期でもよく売れていたし、最後まで評判は悪くなかったと思います。

F:そうした作りも評判も安定したクルマのフルモデルチェンジとなると、どこをどう変えてもアレコレ批判が出ると思うのですが、今回は特にどのポイントにフォーカスされてクルマ作りを目指されたのですか?

LSに「ワクワクさせてほしい」

:フェルさんのおっしゃる通り、先代のLSは僕らから見ても熟成されていましたし、大変良いクルマだという高い評価もいただいていました。でも実際にお客さんに話を聞くと、「なんかワクワクしないんだよね」、と言われることが多かったんです。

F:ワクワクしない、ですか。

:そう。LSは確かによく出来ている、だけどワクワク、ドキドキしないと。そんな言葉をよく聞きました。

F:WAKU WAKUさせてDOKI DOKIさせて。ミポリンですか、LSの客は(笑)。

マイトのY:コラ!

F:私はある方の結婚式でご一緒したのですが、彼女は本当にウットリするほど美人です。

マイトのY:マジメにやれ!

F:そのワクワクしないと言う人は、LSを運転する人の話ですよね。「LSに乗る人」の多くは後部座席に、つまりショーファードリブンとして使われる人がほとんどなのではないですか。比率はどれくらいなのでしょう。