:今は違いますよ。今はトヨタのeラーニングの中にそういった項目があって、みずからそれを見にいって勉強するということができるようになっています。

F:なるほど。eラーニングがある。

:僕らの頃はそんな仕組みはなかったのですが、今は本当に恵まれています。やる気さえあれば、クルマに関して非常に深い部分まで勉強することができます。あくまで自分に学ぶ気があれば、の話ですけれども。

F:いいなぁ。社内のeラーニングでそんな項目があるんですね。そりゃ勉強になるわ。羨ましい。

マイトのY:フェルさんの会社にだってあるんじゃないですか? eラーニング。

F:あるね、そう言えば。

マイトのY:ちゃんと勉強してます? トヨタの仕組みを羨ましがる前に、そっちを先にやった方がいいんじゃないですか?(笑)

F:うぅ……。

先代LSは11年間継続の熟成モデル

 マイトのYに痛い点を突かれたところで、いよいよ本題のLSの開発について伺おう。

F:それにしても先代のLSは長く続きましたね。10年を超えて生産され続けました。

:はい。今回は11年ぶりのフルモデルチェンジです。ただ2012年に、実は「ほぼフルモデルチェンジ」と言ってもいいくらいのことをやっていますけれども。

F:12年のビッグマイナーチェンジ。確かに大きく変わりましたね。

:我々は「メジャーチェンジ」と言っています。スピンドルグリルにして、Fスポを設定して、シャシーや足回りなども含めて、かなり広範囲に手を入れました。

F:なるほど。それで旭さんが5代目のLSをご担当されたのは……。

:私は2014年からですね。それまではレクサスのESを担当していて。

F:5代目が17年初頭にワールドプレミア、そして10月発売ですから、2014年、15年、16年とわずか3年間で開発したということですか。

:いえいえ。LSの開発着手は2012年頃から始まっています。残念ながら、そのとき私はまだCEにはなっていませんでした。実はそれまで別のCE、別の主査がいたんですよ。

F:え? 旭さんは途中から今のLSのCEになられたのですか。途中から主査が代わったということですか?

:そうです。途中から私に代わりました。

F:途中から主査が代わるのはアリですか、トヨタではよくあることなんですか。前のCEはいまどこで何をされているのですか。