何がやってくれ給えですか。出しますよ! 怒るマンちゃん。フロントのアームレストも広大である。
何がやってくれ給えですか。出しますよ! 怒るマンちゃん。フロントのアームレストも広大である。

 レクサス最上級のフラッグシップセダン。しかもその後部座席。

 極上の座り心地のソファに座り、いざ出発である。日本向けのLSは、20種類全てがエアサスである(北米向けは違う)。滑るような走り出し。静寂な空間。動く応接室……こう予想していた。

 が、違った。硬い。乗り心地が予想をはるかに超えて硬いのである。試乗しているのがスポーツ仕様のFスポとはいえ、LSがこんなに硬くても良いのだろうか。

F:ちょ、ちょっとマンさん。何だかものすごく硬くないですか。ひょっとしてスポーツモードになっていませんか。

 LSにはドライブモードを選択するセレクターが付いている。柔らかく乗り心地が良い「コンフォート」から、バンバン飛ばすときのための「Sport S+」まで、ハンドルの左上に見えるダイヤル一つで、カチカチと簡単に設定変更ができるのだ。

:いや、コンフォートになっていますね。硬く感じますか?

F:ちょっとビックリするぐらい硬い。これがLSか? っていうくらい。

:まあFスポですからね。運転している分にはとても快適です。

運転するのが超楽しい巨体

 翌日はトランクに前後輪を外したバイクを積んでトライアスロンの大会に出場するため館山まで出かけた。多少容量が減少したとは言え、そこはLSである。特に工夫をすることもなく、普通にロードバイクを放り込めるだけのスペースは確保されている。今度は当然自分の運転である。

ターボ仕様のトランク容量は480Lである。先代から30Lほど減少したが、これだけあれば十分だろう。
ターボ仕様のトランク容量は480Lである。先代から30Lほど減少したが、これだけあれば十分だろう。

 なるほど。自分で運転すると快適そのものである。

 全長5メートル超。横幅1900mmの巨体であることを感じさせない、キュッと締まった足回り。運転が楽しい。後ろでふんぞり返っているよりもずっと良い。アクアラインを快適なペースで飛ばす。当日は風が強く、前を走るワンボックスが強烈な横風に煽られてフラフラしながら走っていたのだが、LSはまったく風を感じずにどっしりと走り抜けていく。ただし、道路の継ぎ目は確実に拾う。

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