全長は5235mである。惜しい。ベンツS600のロングボディまで、あと20mmである(笑)。
全長は5235mである。惜しい。ベンツS600のロングボディまで、あと20mmである(笑)。

 レクサスの次代を担うフラッグシップセダンは、一見するとまるでクーペのようなシルエットを持つ。前モデルまで存在しなかった、後席ドアの後方にも窓がある「6ライトキャビン」(前席窓、後席窓、後席後ろ窓、都合片側3窓で、左右合わせて6窓だから6ライトだ)が特徴である。

 ボディは1サイズのみだが、エンジンはV型6気筒 3.5Lのマルチステージハイブリッドシステムと、V型6気筒 3.5L+インタークーラー付きツインターボの2種類が用意されている。その両方に“標準”“EXECUTIVE”“version L”“F SPORT”“I package”と5種類の仕様があり、さらに全ての仕様に2駆と4駆がある。5代目LSは、2エンジン×5仕様×2駆動方式で、実に20ものバリエーションを持っている、ということになる。よりどりみどりである。

 一番安いモデルはLS500の標準のFR仕様で税込み980万円。これがLSで唯一の1000万切りモデルである。そして一番高いのがLS500hのEXECUTIVEの4駆で、こちらは税込み1680万。同じLSでも7割以上の価格差がある。そう遠くない将来に登場するであろう、さらにホットバージョンのLSFは、軽く2000万を超えてくるはずだ。

極上の後部座席、ファーストクラス級?

 それにしても、いくら大きくなったとは言え、これほど“クーペっぽい作り”で肝心の後部座席の快適性は維持されているのだろうか。まずは座ってみよう。

うーん。快適快適。足を組んでも余裕で座れる。さらに助手席を前に押しやり、ヘッドレストを倒せば超快適空間の出来上がりである。それじゃ高橋くん、やってくれ給え。
うーん。快適快適。足を組んでも余裕で座れる。さらに助手席を前に押しやり、ヘッドレストを倒せば超快適空間の出来上がりである。それじゃ高橋くん、やってくれ給え。

 後部座席は大きくリクライニングする。仕様によっては足元からオットマンがせり出す仕掛けもある。助手席を一番前にスライドさせると、レッグスペースは最大で1メートルを超えてくる。前後席のヒップポイント間隔は1080mmと余裕の数値である。座面の革も背もたれの革も上質の鞣しでしっとりといい感触だ。今まで乗ったどの国産車よりも座り心地がよく快適である(新しいセンチュリーに試乗したら、また感想は変わるかもしれないが)。

 しかし白眉なのはシートそのものではなく、広大なアームレストだ。実はソファの「くつろぎ感」はアームレストから生み出される部分が多いのだ。リゾートに出かけて、立派に見えるけれども何だか今ひとつくつろげないソファに座った経験が無いだろうか。それらは大抵がゆったりと肘を委ねられない木製の堅い肘掛けである。この夏休みにどこか旅行に出かけたら気をつけて観察してみてほしい。ソファは肘掛けが重要なのである。

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