レクサスが好調である。
 トヨタは……いや違うレクサスは、つい先ごろ2018年1~6月期の全世界販売実績を発表した。

 その数、前年同期比で7%アップの32万7838台。これはレクサス史上最高の数字である。
 レクサスが一番売れているのはもちろん北米で、14.7万7台。ついで中国6.9万台、ヨーロッパ3.9万台、日本が3.3万台、と続く。

 一番伸び率が高かったのが日本で、前年同期比実に50%アップ。東アジアが21%増、中国14%増、北米は浮き沈みナシの横ばいである。

 そのレクサス躍進の立役者となったのが、昨年11年ぶりにモデルチェンジした5代目LSである。

 1989年の衝撃のデビューから代を重ねはや29年。メルセデス、BMWに「追いつけ追い越せ」で始まった和製プレミアムブランドの旗艦は、いかなる進化を遂げたのか。
 果たしてLSはメルセデスを超えたのか。じっくりと検証していこう。

 まずはこのオラオラ感満点の外見をご覧いただきたい。

こんな面構えのクルマが後ろから迫って来たら思わず道を譲ってしまうだろう。好き嫌いがハッキリ分かれるところ。
こんな面構えのクルマが後ろから迫って来たら思わず道を譲ってしまうだろう。好き嫌いがハッキリ分かれるところ。

 迫力十分の外見は、そのサイズからもたらされる部分が大きい。
 5代目LSのボディサイズは実際に非常にデカい。

 全長×全幅×全高はそれぞれ5235×1900×1450mmである(AWDモデルは全高1460mm)。

お客さん、今回からロング一本になりました

 4代目まで設定されていた標準車+ロングボディの二本立てボディ制度は廃止され、全長は5235mmのみの一択となった。このサイズは先代のロングよりも25mm長い。つまり元々の標準が廃止され、「ロング一本」に統一されたことになる。横幅も同様に先代より25mm拡幅されている。長く太くなったがしかし、トランクの容量は僅かながら減少しており、510Lが480Lになっている。

 今回のモデルチェンジで、レクサスは黙っていても売れていく法人需要のショファードリブンカーに加え、ドライバーズカーとしても好評な個人需要のさらなる掘り起こしを目論んでいると聞く。だとしたら、個人向けに短いボディの用意がなくて大丈夫なのだろうか。

 ちなみに高級セダンの主戦場であるアメリカでは、メルセデスのSクラスもBMWの7シリーズも(日本で言うところの)ロングボディしか売っていない。彼の国では「ロングが標準」なのである。ご存知の通り中国人も長いボディが大好きだ。アメリカの4分の1以下、中国の半分以下しか売れない国内市場で、さらにその一部である個人ユースとなると……それほど数の見込めないスモールマーケットのために、“特殊”なボディなど用意できまへんわ、というのが正直なところなのだろう。

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