クボタの取材で、ダラスとアトランタを駆け足で回ってきた。
もともとは今号からレクサスのフラッグシップカーであるLSを特集するつもりでいたのだが、その駆け足ツアーが非常に面白いものだったので、先行でチラ見せすることにした。クボタの正式な取材記事は9月以降に当日経ビジネスオンラインと日経 xTECH(クロステック)でお送りする予定である。今回は全編がヨタのようなものなのだが、ご容赦願いたい。

トランプびいきの運転手さんとの会話
今回アメリカ南部を訪れて一番驚いたこと。それは「トランプ支持者の生の声」である。
ダラスがあるテキサス州と、アトランタのあるジョージア州はご存知の通り共和党の大票田。そして(さすがにプーチンとの会談以降は下がっていると思うのだが)共和党支持者のうち実に9割がトランプ支持という驚愕の事実がある。
以下、アトランタでuberを利用した際、ドライバーと交わした会話。
Uber:You guys(みなさん)日本人? アトランタへは仕事で?
F:仕事です。クボタという会社をご存知ですか。そこへ来ました。
U:クボタ! 知ってるよ。トラクターの会社だね。オレンジ色のやつ。アトランタには外国の会社が北米本社を置くことが多いんだ。メルセデスもそう。ポルシェもそうだね。
F:アメリカの企業も多いですよね。コカ・コーラがそうだし、デルタ航空も。
U:ハンバーガーのウェンディーズ……なんて知らないか。あそこの本社もここにある。あと、Amazonの第二本社がアトランタに来るって話だ。
F:へぇ、Amazonが? あ、あとCNNも確かここでしたね。
私が「CNN」と口にすると、彼は露骨に舌打ちをして、いかにも忌々しげにこう言った。
U:ハン、CNNね。CNNが何の略か知ってるかい?
F:Cable News Networkの頭文字でしょう?
ド:No no! あれはCommunist News Networkの略だ。本当に酷い。一日中フェイクニュースを垂れ流している。

F:コ、コミュニストニュース……。
海外で安易に政治と宗教の話をするのはご法度だが、ふだん知り合うチャンスの少ない南部の人の話を聞けるまたとないチャンスである。ここは質問に徹して、会話を続けよう。
F:CNNはミスター・プレジデントに対して批判的な論調ですね。するとあなたはトランプ支持者?
U:もちろんだ。彼はアメリカのためによくやっている。この辺はみんなトランプを支持しているよ。中国との貿易不均衡は解消しなくちゃいかん。あれはフェアじゃない。我々は長い間大損をしてきたんだ。
でも保護貿易を続けたら結局ソンをするのは国民ですよね、ヘルシンキではプーチンに良いように丸め込まれましたよね……なんて言ったら「このコミュニストめ!」と逆上されそうなのでやめておいた。考えてみれば、本業やプライベートで関係のある“アメリカ人”は、所謂リベラル色の強い沿岸部の人ばかりなのだった。彼らは総じてトランプ嫌いだものなぁ……。まさに“合衆国”アメリカは広うござんす。
こちらはダラスで撮った一枚。
有名なケネディ大統領暗殺の事件現場である。
ケネディ大統領暗殺事件には不可解な点が多く、ウォーレン調査委員会が結論付けたオズワルドの単独犯行に疑問を持つ人も少なくない。写真奥のレンガ造りのビル(教科書倉庫ビル)最上階右端の窓から狙撃されたとされているが、ゴルゴ13じゃあるまいし、時速20キロで走行するクルマに乗る遠い標的を正確に撃ち抜くことなど実際にできるものなのか。犯人が翌々日に“警察署内”でやくざ者に射殺されてしまったのも明らかにおかしい。
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