86GRMNのエンジンリビルト作業工程は、以下の6段階に分かれている。

1:分解
2:清掃
3:サブ
4:組み立て1
5:組み立て2
6:ベンチ

 サブ工程とは何ですかと尋ねると、「インマニとブローパイプのサブ組み付けとインマニの搭載補助のことです」と立板に水でお答えいただいた。さっぱり意味が分かりません。本当にありがとうございました。

スバルから送られてきたエンジンには、このように刻印がなされ、二次元バーコードが貼られている。型番はFA20 水平対向4気筒DOHC 16バルブ D4-SデュアルAVCS。ボアストロークは何と86mm×86mmである。
スバルから送られてきたエンジンには、このように刻印がなされ、二次元バーコードが貼られている。型番はFA20 水平対向4気筒DOHC 16バルブ D4-SデュアルAVCS。ボアストロークは何と86mm×86mmである。
「スバルさんから来る情報は実は非常に限られていて、開けてビックリ、ということがたくさんあります」
「スバルさんから来る情報は実は非常に限られていて、開けてビックリ、ということがたくさんあります」
「一番違いを感じるのは、やはり設計思想ですね。さすがだなぁと唸らされる部分も有れば、正直これはウチじゃやらんよね、という部分もあります(笑)」
「一番違いを感じるのは、やはり設計思想ですね。さすがだなぁと唸らされる部分も有れば、正直これはウチじゃやらんよね、という部分もあります(笑)」

 ところで、どうせバラすのなら、なぜはじめから組み上げる前のバラバラの状態で送ってこないのだろう。わざわざ組んでわざわざバラして、お互いにムダではないのだろうか。ムダが大嫌いなトヨタで、かようなムダ行為が許されるのだろうか。この疑問をぶつけると……。

工場ツアーガイドをして下さった嶋田さん。「それは出来ません。いったんスバルさんで組み上げてもらって、完成品のエンジンとして品質保証を付けて頂いた上じゃないと、スバルさんからも出せないし、我々だって受け取れません」とのことだった。なるほど。
工場ツアーガイドをして下さった嶋田さん。「それは出来ません。いったんスバルさんで組み上げてもらって、完成品のエンジンとして品質保証を付けて頂いた上じゃないと、スバルさんからも出せないし、我々だって受け取れません」とのことだった。なるほど。
部品を組み付ける前には、必ずサッと撫でて手の感触で傷を確認する。「別に工程で決まっている訳じゃないんだけど、毎回やってますね。自分のクセかな(笑)。でもこういう部分は手じゃないと分からないからね。計測器じゃムリだから」
部品を組み付ける前には、必ずサッと撫でて手の感触で傷を確認する。「別に工程で決まっている訳じゃないんだけど、毎回やってますね。自分のクセかな(笑)。でもこういう部分は手じゃないと分からないからね。計測器じゃムリだから」
こちらはFIGP(Formed In Place Gasket:液状ガスケット)の塗布工程。液体の状態で塗布し、材料を貼り合わせた後に硬化させてシールする。固体ガスケットは素材の反発力でシールするが、FIGPは素材の接着性・粘弾性・凝集力によりシールする。一晩置いたFIGPは、ガンの先っちょに残留したものが酸化している可能性があるので、ガンを5回以上プッシュして、古いFIGPを捨ててから使うという厳しいルールが有る。
こちらはFIGP(Formed In Place Gasket:液状ガスケット)の塗布工程。液体の状態で塗布し、材料を貼り合わせた後に硬化させてシールする。固体ガスケットは素材の反発力でシールするが、FIGPは素材の接着性・粘弾性・凝集力によりシールする。一晩置いたFIGPは、ガンの先っちょに残留したものが酸化している可能性があるので、ガンを5回以上プッシュして、古いFIGPを捨ててから使うという厳しいルールが有る。