もったいないけど、電気を捨てている

:その通りです。そこは申し訳ないんですが、捨てさせてもらっています。確かにもったいないのです。でもそこでペダルの感覚が変わってしまっては危ないでしょう。減速の感覚が途中でスポッと抜けてしまうと危険なので。徐々に引いていって、最後は5000回転くらいまでエンジンを回しています。ですからお客様からの声の中には、「ペダルを戻して減速しているのに、エンジンの回転が上がる」というコメントをいただくことがあります。

F:なるほど。放電の仕組みが分かっていないと、確かに違和感を覚えますよね。放電時のエンジン回転は、ガソリンは噴いていないから燃費には影響ないのだけれど……。そうした時に、クルマからサインは出るのですか?

:特にサインは出していないですね。ただ、バッテリーがフルになっているので、そういう形でドライバーには伝わるのかなと思っています。

 前号でも書いたが、NOTE e-POWERのバッテリー容量はリーフの15分の1とハイブリッド車としては極小のものを積んでいる。モーターを回す主たる“電源”はエンジンで、バッテリーは補助と割り切っているからだ。だから状況によっては、このように電気を捨ててしまうシーンも出てくるのだ。

F:NOTEはエコモードとSモードをセレクトした時に、アクセルペダルを戻すとブレーキがかかりワンペダル走行が可能になります。その時に、ブレーキランプは点灯しているのですか。普通のクルマだとエンジンブレーキをかけてもブレーキランプは点灯しませんが、NOTEの回生ブレーキはエンジンブレーキとはレベルが違う。ランプを点けて後続車に知らせないと危険なレベルですよね。

:もちろん点いています。ブレーキランプは光っています。

F:なるほど。ではアクセルオフ時に後ろのクルマからドカンとオカマを掘られる心配は無いわけですね。でもランプを点けたくない時も有りますよね。緩いコーナーの入り口とかで、いちいちブレーキランプが点いていたら、後ろのクルマから、「この程度でいちいちブレーキ踏むなよ、このヘボが」とか思われそうで……。

:ははは、それは分かります。おっしゃることはよく分かります。自分でも、「本当はブレーキ踏んでいるようには見せたくないんだよなぁ」というシーンはよくありますから(笑)。フェルさんの言うとおり、ここではまだブレーキランプを点けたくないなぁ…というポイントは確かにあるんです。でもそれは、法規上許されなかったんです。0.1G以上の減速Gがかかったら、その時はブレーキランプを点灯せよ、という法規がありまして。

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