虫谷:2011年、サッカーのOver40歳のシニア全国大会で、優勝はしたのですがひざを痛めて、翌年入院しました。今は普通に暮らしていますが、当時のことを考えると私が今、普通に歩いているのは奇跡的なことなんですよね。それはさておき、怪我をすると、自分の体について初めて分かることって多いじゃないですか。リハビリの先生といろいろな話をして、あれこれ試す中でこのムックの話をされて。

F:古いものだけれど、読んでみたほうがいいと。

虫谷:はい。それで、退院後に古本屋さんで300円で手に入れました。

F:その300円の古本がバイブルに……。

虫谷:この本を手に入れて目を通してみたら、「書いてあることはクルマにも共通することばかりだぞ」と。そして、千葉さんと出会って、この雑誌を見ながら話をしているうちに、カチャカチャといろいろな部分がリンクしていく感覚がありました。この人は分かってくれると。そして「クルマの場合はシートが大事だよね」という話になったんです。

スミマセン、また長くなります(笑)

F:なるほど。ここから虫谷さんと千葉さんの深い関係が始まるのですね。千葉さんにもぜひお会いしたいな。ちなみに千葉さんはおいくつなのですか?

松本:何歳くらいだろう? 見た目はかなり若いですよ。

広報部:千葉さんは確か1991年入社のはずです。

松本:ということは今は50歳くらいか。

マイトのY:虫谷さんと千葉さんを繋いでくれた人が社内にいたのですか?

虫谷:誰かに紹介されたわけではありません。あれは確かドイツだったと思いますが、本日お乗りいただくクルマのさらに先、将来のマツダ車の仕込みのための合宿のようなものを行ったときに「人間とはこういうものだ」と話す方がいて。あ、何か言っていることが私と噛み合いそうだと(笑)。それが千葉さんでした。

F:へえ、マツダはわざわざ海外で合宿を行ったりするのですか。

虫谷:合宿というよりも、研修に近いものですね。海外の拠点の方たちにもマツダが考える人馬一体について、共通認識として理解してもらわないといけませんから。

 「人馬一体」。マツダが追求するこのフレーズが出てきたところで、今回はここまで。松本氏と虫谷氏へのインタビューは、まだ序章だ。マイトのYからは「少しは文章をコンパクトにまとめる技術を身につけろ! 今回は絶対に3回以内で終わらせるように!」とキビシク言われているのだが、話が面白いのだから仕方ない。

 3回で終わるかな……まあムリだろうな。マイトのY氏に於かれては、耐える技術を身につけていただけるようお願い申し上げる次第であります(笑)。

 それではみなさまごきげんよう。

【マツダ 虫谷泰典主幹(骨太講座)】

また広島へ!? 車内で受ける"骨太講座"

第268回 マツダ 「人馬一体塾」 その1

みんなが「良い」と思うクルマの作り方
第269回 マツダ「人馬一体塾」 その2

「お前ら10年早い!」BMWの爺様に吼えられた
第270回 マツダ「人馬一体塾」 その3

「あいつオモロイやないか」で会社が変わった。
第271回 マツダ「人馬一体塾」 その4

「怖さを感じさせないことこそが最大の恐怖」
第272回 マツダ「人馬一体塾」 その5

「そんなことはカタログのどこを見ても書いていませんけどね」
第273回 マツダ「人馬一体塾」 その6

「ええっ、ウソ?!」連発の最終回
第274回 マツダ「人馬一体塾」 その7