無条件でRX、ということは絶対にありません

F:満足度を点数で表すと、何点くらいになりますか?

:うーん。80点くらいかな。

F:高得点ですね。20点の減点理由はどこでしょう。

:まずCVT。これは味付けでどうとでもなると思うので、もうひと工夫欲しいです。あとは、リアハッチの自動開閉です。バンパーの下に足を入れたら開くようにして欲しい。今はエンブレムの部分に手をかざすと開くように出来ているのですが、両手がふさがっている時にはまったく意味がありません。あれは「分かってないなぁ」と思います。僕は前からディーラーに提案しているのですが、採用されませんね(笑)。

F:次もレクサスにする可能性はありますか?RXに限らず、他の車種でも。

:それは分かりません。僕は別にレクサス信者ではないので、その時に自分が要求する事項を満たしてくれるクルマを買うと思います。今がRXだから、モデルチェンジしたら無条件でRX、ということは絶対にありません。RXが続いたのは単なる偶然です。消去法で残ったクルマが、たまたま連続してRXだった、というだけの話です。

F:なるほどなるほど。いや大変参考になりました。今日はありがとうございました。

 「RXが続いたのは単なる偶然です。消去法で残ったクルマが、たまたま連続してRXだった、というだけの話です」。レクサスのマーケティング担当が聞いたら大泣きし、開発に携わったエンジニアが聞いたら万歳三唱するようなお話ではないか。

 重い撮影機材を満載して長距離移動をラクラクこなし、目的地では撮影に集中する。東京に戻ったら喪服に着替えてお葬式に駆け付けることも出来る。

 こんなプロユースも楽勝でこなせるのがレクサスRXなのである。

 さて、次号は非常に珍しいクルマ……というか機械にのって来たので、そのリポートを。日本の技術はすごいです。お楽しみに!

 読者のみなさん、こんにちは。AD高橋です。

 今回ご登場いただいたRXオーナーは、初代RXから現行型RXに乗り替えたそうです。
 現行型の話は、加藤さんへのインタビューという形でフェルさんがたくさんしてくれたので、ここでは初代がどんなクルマだったか振り返ってみましょう。

 「初代」と書きましたが、これは日本での話。ご存知のようにレクサスは1989年に北米でスタートしたプレミアムカーブランドで、RXは1998年に登場しました。日本では初代と2代目をハリアーという名前でトヨタブランドから発売。そして2005年から日本でもレクサスブランドの展開が始まったことで、2009年にRXがデビュー。このような経緯で、グローバルでは3代目となるRXが日本では初代という扱いになるのです。

 初代RXがデビューしたときは、まだレクサスを象徴するスピンドルグリルは誕生していません。顔はどちらかというとつるっとしていて、良くも悪くも、アクがない雰囲気でした。

こちらが初代前期型のRX。ハイブリッドモデルはヘッドライトがうっすらと青くなっています。
こちらが初代前期型のRX。ハイブリッドモデルはヘッドライトがうっすらと青くなっています。

 初代RXがスピンドルグリルで押し出し感を高めたのは2012年4月のマイナーチェンジからになります。また、このマイナーチェンジからFスポーツもラインナップに加わりました。

そしてこちらが初代RXの後期型。スピンドルグリルはありませんが、バンパーにうっすらラインがあるのがわかります。
そしてこちらが初代RXの後期型。スピンドルグリルはありませんが、バンパーにうっすらラインがあるのがわかります。

 ちなみに初代は3.5L V6エンジンを搭載するRX350と、ハイブリッドモデルのRX450hというラインナップで、2010年に2.7L 直4エンジンを搭載したRX270が追加されています。

 そんな初代RX、中古車市場で人気の高いモデルとなっています。もともと現役のころから人気があり、中でもRX450hは店頭に並んだらすぐに売約済みとなっていました。そしてデビューから8年経った現在、ガソリンモデル、ハイブリッドモデルともに200万円を切る中古車が出てきており、その気になれば20代でも手に入れられるようになりました。

 以前もこのコーナーで書いたように、ソニー損保が毎年行っている「新成人のカーライフ意識調査」の2017年版ではレクサスが6位にランクイン。実際に彼らと話をしても、「レクサスに乗りたい」と言われることが増えました。クルマを手に入れたら仲間といろいろ遊びに行きたい。必然的に彼らが見ているのはSUVになります。NXはまだデビューから3年弱ということもあり、もっとも安い中古車でも350万円くらいします。初代RXは現実感のあるレクサスとして人気が高まっているのです。

 スピンドルグリルがついていなくたって、乗ればレクサスらしい高級感ある乗り味を楽しめます。押し出しを高めたいなら、中古車をカスタムすればいい。きっと彼らはこのように考えているのでしょう。「レクサスに乗りたいけれどどうせ自分は無理」とあきらめている人は、初代の中古車に注目してみましょう。

この記事はシリーズ「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

セミナー開催 フェルディナント・ヤマグチ流「部下育成」!

 本コラムの著者、フェルディナント・ヤマグチ氏が「日経ビジネス課長塾オンデマンド」主催のセミナーに登壇します。

 今回、課長塾オンデマンドではあえて、「企業人としてのヤマグチ氏として、登壇してください」とお願いしました。なぜならヤマグチ氏は、「コラムニストとの両立」という多忙な生活を、20年もの長きに渡り成立させてきた人だからです。本セミナーでは、そんなヤマグチ氏ならではの(仕事についての)方法論に迫ります。

 とはいえ講演時間は、わずか1時間。そこで今回は、「部下育成」にテーマを絞って話していただきます。部下やチームのマネジメントにお悩みの方は、ぜひご参加ください!






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