「なにコレ、カッコいい」vs「なにコレ、小っちゃ」

F:しかしまた随分と違うタイプのクルマを選ばれましたね。7人乗りのワンボックスと軽のスポーツカー。180度逆の立場に在るクルマです。

:そうなんです。まったく逆なんですよね。つまり、それほど強い思い入れが有ってクルマを見に行った訳では無いということです。まあ友達も乗せられるし、荷物もたくさん入るし、そこそこ安いし、便利かな~的な。で、見に行ったディーラーの店頭にこれが停めてあって、もうビビビと(笑)

F:松田聖子の結婚みたいですね。ショールームでビビビと一目惚れ。

:いや、ショールームではなく店の入口です。店頭に試乗車が停めてあったんです。うわー、なにコレ、カッコいいと。で、早速彼女と一緒に試乗させてもらって。

F:彼女と見に行かれたのですか。彼女の感想はどうでしたか。

:なにコレ、小っちゃ、と(笑)

F:片山さんが「なにコレ、カッコいい」で、彼女さんが「なにコレ、小っちゃ」だったんだ(笑)

:乗る時も文句ブーブーでしたね。狭いの低いの苦しいのと、あなたステップワゴン見るんじゃなかったの!と(笑)。多分ですけど、彼女とは結婚しそうな感じです。

 でも結婚して子供とか出来ちゃたら、当分はこんなクルマに乗れないじゃないですか。現実を考えたら、それこそステップワゴンとかになるじゃないですか。だったら今買っちゃおうよと。当分乗れないよ、こんなクルマと。

F:なるほど。それは確かにそうですよね。まさか若いお二人がクルマの二台持ちも無いでしょうし。

:そうなんです。それに当面はイザとなれば家のクルマを借りれば良いんだし。そう言ったら彼女もアッサリ納得してくれました。

 片山さんは、このコンビニからほど近い場所にご両親と同居されている。敷地内にはクルマを置くスペースも有るという。都内在住としては非常に恵まれた環境にある。

「…ということは、買う方は50万の儲けだわ」

F:で、一目惚れですぐに注文してしまった。結局ステップワゴンには試乗もされなかったのですか。

:はい。一応予約をして行ったのですが、結局試乗もしなかったですね。S660に乗った後だと、なんかモサッと見えてしまって。ああ、もうこっちはいいですわと(笑)

 そうそう。彼女と試乗させてもらったのは特別だったそうです。本来はお店の人が隣に乗らなきゃいけないのだそうです。S660はふだん試乗の予約もパンパンに入っているし、お客さん、今日はたまた空いているんで、ラッキーですよと。

F:なるほど。

:その営業の人は結構正直な人で、これ売ってもホンダは儲からないんですよねー。なんでも1台売る毎にホンダ本体は50万くらい損するらしいですよ、と言っていました。その話は本当ですかね。

F:どうなんでしょう。プリウスも初代が出た頃は1台売る毎にトヨタは20万円損するなんて噂が実しやかに流れていましたが。

:そうか。ホンダは50万も損するのか。ということは買う方は50万の儲けだわ、とも思いました(笑)。それもモチベーションになりましたね。

最初、彼女からは「小さい」「狭い」と大不評だったそうで(写真は広報車)