こんにちは、AD高橋です。
日本では業務需要、およびマニアックなユーザーのためのモデルという印象ですが、海外ではハイラックスがこれだけ売れています。
タイ | 10万9980台 |
オーストラリア | 4万7090台 |
南アフリカ | 3万6410台 |
ブラジル | 3万4680台 |
アルゼンチン | 3万3760台 |
サウジアラビア | 3万1660台 |
メキシコ | 1万9130台 |
マレーシア | 1万8810台 |
フィリピン | 1万4660台 |
オマーン | 1万2830台 |
アラブ首長国連邦(UAE) | 1万1440台 |
日本の2017年1月~12月の乗用車ブランド通称名別順位(日本自動車販売連合会発表)を見ると、トヨタアクアが13万1615台、ホンダフィットが9万7939台、マツダCX-5が4万1622台、三菱デリカD:5が1万2969台。各国で事情が違うので単純比較はできないものの、海外ではハイラックス=ピックアップトラック需要が高いことが分かるでしょう。

トヨタは2004年デビューの7代目ハイラックスからIMVプロジェクト(ひとつのプラットフォームで5種類の世界戦略車を開発。製造は海外でおこない各地に供給する)を展開。日本で販売される8代目ハイラックスはタイで製造されたものが輸入されています。
ハイラックスの各国での販売台数を見ても分かるように、タイはピックアップトラックが市民の生活の足として根付いています。そしてハイラックスと人気を二分するピックアップトラックを製造する日本メーカーがあります。車名はD-MAX。製造するのはいすゞ自動車です。下の写真はインド仕様のD-MAX V-Crossです(タイ仕様の写真が入手できず、インド仕様の写真を紹介します)。

いすゞとえば日本ではトラックやバス、ディーゼルエンジンを販売していますが、多くの方がご存じのように2002年までは乗用車やRVも販売していました。2002年に乗用車から撤退した後も、海外ではピックアップトラックやSUVを製造・販売しているんですね。数年前にタイから来た留学生と話をする機会がありましたが、彼は「D-MAXに乗るのが夢です!」と目をキラキラさせながら話していました。

いすゞの資料によると、「D-MAXは世界のさまざまなシーンで活躍する1トン積みクラスのピックアップトラック。優れた耐久性や走破性、3種類のキャブ形状をはじめとする多彩なバリエーションは、トラック本来の用途はもとより乗用車ユースの領域まで幅広いユーザーのニーズに応えている」とのことです。製造はタイの泰国いすゞ自動車。D-MAXのDは“Diesel”“Design”“Durability”の頭文字から取っているそうです。
タイのいすゞ自動車のホームページを見ると、D-MAXにはXシリーズ(こちら)というスポーツ仕様がありました。

また、イギリス仕様にはD-MAX Arctic Trucks AT35(こちら)というオフロード性能をとことん高めたモデルがありました。

どちらも日本でも「乗りたい!」と思う人がいそうなスタイルですね。13年ぶりに日本で発売されたハイラックスが盛り上がれば、もしかしたらいすゞ自動車もこれらを日本に輸入したり……なんて、ありますかね?
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