助手席の子、ドライブ中にグースカ寝るんですよ

田:これは誤解のないように言っておきたいのだけど、柔らかいと言っても大変な剛性よ。もともと絶対値がメチャ高いボディを、(2013年までGT-Rの開発担当だった)水野さんが作っておいてくれているから。これは本当に凄いことなの。だから俺に担当が変わって以降の2014年、2015年モデルでも、いろいろなセッティングが自由に出来たわけ。土台がしっかりしているから、柔らかいものもうまく動かせたわけだね。
ところが、更に“その先”の世界に行こうとしたときには、やはりボディ剛性が少し足りなくなってきた。そこで前を固めて前後の剛性値を一緒にすると、硬い方のNISMOだって速くなるし、柔らかい方……みんな基準車を柔らかいと言うけれど、バネレート自体はZのNISMOと同等の硬さなんだけど……のクルマもうまく動くようになったわけ。
F:なるほど、ボディ剛性。そういえば今回GT-Rの基準車を試乗していた時、ヨコに女の子を乗せて深夜の首都高をグルグル走ったんです。山手トンネルを使って外周をぐるっと。そうしたらその子、ドライブ中にグースカ寝るんですよ。結構な速度で走っているのに。
急なカーブだとハッと起きることも有るのだけれど、山手トンネルのようにRの大きなカーブだと平気で寝ているんです。「なんだコイツ……」とは思いましたが、冷静になって考えると、これは今までのGT-Rでは見られなかった現象だなと(笑)
田:静かだからね。でも以前一緒に乗った子と、ヨコで寝ちゃった子は同じ人物なの?
F:えーと……違う方ですね……。
田:それじゃ比較データとしては信憑性に欠けるな(笑)。まあでも静かになったのは間違いない。
F:はい。確かに静かになりましたね。後ろの方からガチャガチャ聞こえてきたギアの音も、殆ど聞こえなくなりました。
田:絶対音量は結構しているんだけど、ヒゲを取っているんだ。音に関してもGに関しても。
F:ヒゲ?ヒゲですか?何のヒゲ?
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