ハイラックスの歴史を時系列で書くと、以下のようになる。
1968年 | 初代ハイラックスデビュー |
1972年 | 2代目ハイラックス |
1978年 | 3代目ハイラックス |
1979年 | 3代目に4WDモデル設定 |
1981年 | 3代目にダブルキャブ設定 |
1983年 | 4代目ハイラックス |
1984年 | 4代目ハイラックスの荷台部分にFRPの屋根を付けた「SURF」登場 |
1989年 | 5代目ハイラックス |
1989年 | 2代目SURFはメタルトップとなりハイラックスとは別路線に |
1997年 | 6代目ハイラックス |
2004年 | 7代目ハイラックス 遂に国内市場をパス。新興国市場で大ヒット |
2017年 | 8代目ハイラックス 国内販売復活。ただしタイから日本への逆輸入 |
と、このような感じになる。
4WDにダブルキャブ、と今のハイラックスのスタイルができあがったのは3代目からであることが分かる。そして今回の日本販売復活が、実に13年ぶりであることも。

運転席によじ登り、エンジンを掛けると……
13年。あまりにも長い。しかしこの間もハイラックスは新興国を中心に着実に売れてきた。慌ててモデルチェンジをする必要がなかったのだ。今回のモデルチェンジは、正しく「満を持して」ということになる。
世界各地で生産されるハイラックスだが、日本で販売される車体は全てタイで生産されている。え? タイ製で大丈夫なの? と心配する向きもおられようが、「トヨタ自動車75年史」によれば、トヨタのタイ工場では1975年からハイラックスを生産している。今やそのクオリティは「折り紙付き」である(と、トヨタの人が言っていた)。
それではクルマに乗り込んでみよう。
返す返すもデカい。ドアを開けて、ラバーが敷かれたステップに足をかけ、グリップに掴まりヨイショと運転席に登る(車内にはゴツいグリップが都合8本も用意されている)。そう、ハイラックスの運転席には、「乗る」よりも「登る」という感覚だ。
ステアリングコラムの右側に置かれたスタートボタンを押すと、キュルッと軽くモーターの音がして、2.4リットルのターボディーゼルが目を覚ます。ガラガラとディーゼルらしい音が響き、それに合わせてボディもユサユサと振動を始める……そう覚悟を決めてボタンを押したのだが、音も振動も拍子抜けするくらいに小さい。
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