こんにちは、担当編集のYです。

 実は私も息子と飯喰ってきました。無事、大学に合格したので久々の休日を中野ブロードウェイの店巡りで過ごそうか、と。ランチは私なりに豪華に、てんやさんの「オールスター天丼」。ううむ、子供とドライブしてご飯というところまでは本編と同じだけど、なんという差だ(笑)。

ちなみに、息子が受験そっちのけで3年間青春を燃やしたのは吹奏楽部。ドリル(ごく簡単に言えば、行進しながらの演奏)の練習でターンを繰り返すので、かかとを粉々にした靴は数知れず。最初に見たときは「なんだなんだ、いまどき不良品か?!」と驚きました。
ちなみに、息子が受験そっちのけで3年間青春を燃やしたのは吹奏楽部。ドリル(ごく簡単に言えば、行進しながらの演奏)の練習でターンを繰り返すので、かかとを粉々にした靴は数知れず。最初に見たときは「なんだなんだ、いまどき不良品か?!」と驚きました。

 さて、若者のクルマ離れを改めて感じられたフェルさんですが、相変わらず1995年式のS124に乗り続けている私の悩みは「自分がクルマへの興味を失いつつあるのではないか」ということです。「買い替えるクルマがない」とぼやいていますけれど、それは自分自身がもう興味がなくなったせいじゃないか。

クルマにもう燃えなくなったのか?

 それを実感したのは昨年の東京モーターショー。編集部を抜けだしていそいそと見にいったものの、どれもこれも「うわぁ」とならない。唯一の例外はマツダのショーモデル(これは会場の反応も他のブースとは露骨に違ったので、私のえこひいきではないと思います)くらい。こりゃ、出展車両がどうというより、自分の感度が、熱意が落ちているのではと心配になってきました。

 フェルさんとも話しましたが、私、シロウトにしてはいいクルマに乗りすぎました。おいしいものをつまみ食いしまくって、ムダに口が奢っています。評論家の方が凄いのは、都度、自分の感覚をリセットして評価し、言葉を紡げることでしょう。あるいは、フェルさんのごとく欲望に忠実(すぎる)なら、「足りない、もっともっと」と思えるのかもしれません。でも私、天丼で十二分な欲望の持ち主なんです。

 そんなわけで今年、日本自動車輸入組合(JAIA)の恒例の試乗会に、「走りながら」の担当として久々に参加できる機会をいただいたものの、「果たして以前のように楽しめるのだろうか」と心配でした。

今年、「走りながら」チームで試乗させていただいたクルマたちをご紹介します(抜けもありますがご容赦を)。まず朝イチで乗ったのは、ポルシェの「<a href="https://www.porsche.com/japan/jp/models/panamera/panamera-e-hybrid-models/" target="_blank">パナメーラ 4Eハイブリッド</a>」。モーター×四駆で、ものすごい突進力を見せつけます。
今年、「走りながら」チームで試乗させていただいたクルマたちをご紹介します(抜けもありますがご容赦を)。まず朝イチで乗ったのは、ポルシェの「パナメーラ 4Eハイブリッド」。モーター×四駆で、ものすごい突進力を見せつけます。
レンジローバー「<a href="https://www.landrover.co.jp/vehicles/range-rover-velar/index.html" target="_blank">ヴェラール R-DYNAMIC HSE</a>」。2リッターディーゼルエンジン搭載。速い、静か、ディスプレイが豪華。(写真:大槻純一、以下同)
レンジローバー「ヴェラール R-DYNAMIC HSE」。2リッターディーゼルエンジン搭載。速い、静か、ディスプレイが豪華。(写真:大槻純一、以下同)
フェルさんが振り回していたマセラティ「<a href="https://www.maserati.com/maserati/jp/ja/models/granturismo" target="_blank">グラントゥーリズモSport</a>」。運転はできませんでしたが、箱根の山に谺する官能的なエンジン音が印象に残っています。
フェルさんが振り回していたマセラティ「グラントゥーリズモSport」。運転はできませんでしたが、箱根の山に谺する官能的なエンジン音が印象に残っています。
以前、エキシージに乗って痛快だったので、これは乗ってみたかった。ロータスの「<a href="http://www.lotus-cars.jp/our-cars/current-range/elise-sprint-220.html" target="_blank">エリーゼ スプリント 220</a>」。いいなあ。
以前、エキシージに乗って痛快だったので、これは乗ってみたかった。ロータスの「エリーゼ スプリント 220」。いいなあ。
左がボルボの「<a href="https://www.volvocars.com/jp/cars/new-models/xc60" target="_blank">XC60 T8 Twin Engine AWD Inscription</a>」。これは素敵でした。性能は余裕たっぷり、なのに気分ゆったり。そして右が……ポルシェ「<a href="https://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-gts-models/911-targa-4-gts/" target="_blank">911タルガ4 GTS</a>」。
左がボルボの「XC60 T8 Twin Engine AWD Inscription」。これは素敵でした。性能は余裕たっぷり、なのに気分ゆったり。そして右が……ポルシェ「911タルガ4 GTS」。

 恐れていた通り、自分には不相応な「満漢全席」を供されているようで、「いや、どれもこれも結構なお味で」としか言いようがない。実際、このレベルのクルマたちに不満を述べる点があるはずもなく。どれも乗り心地がよく、エンジンも静かでパワフル。スタイルが気に入って予算が許すならどれを買っても満足じゃないかと思います。でも、自分自身の心を見れば「(実際にやるかどうかは別として)S124を手放して、ローン組んででも、欲しい!」とまでは盛り上がらない。やっぱり冷めてるな……。

 「Yさん、交代しましょう」

 ターンパイクを登った駐車場で、911に乗ってきたカメラマン大槻君が、私が乗ってきたボルボの窓をコンコンと叩いてきました。

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