どういうことか? 残クレの返済期間が終わったら、乗っていたクルマを返却して「他のメーカーに乗り換えてもいい」のです。藤原さんも昔と違い、最近は「他に逃げられてしまうことすらある」と苦笑いしていました。

 もちろんマツダ車でも残価率の設定が低い車種もあります。ただ、残価率が高い車種と低い車種は、どのメーカーにも存在します。ハリアーの残価率がバカ高いトヨタにも、残価率が低い車種はあるのです。これはブランド力というよりも、各モデルの人気の差によるもの。

 ということで、マツダの現状は以前のような「地獄」とは違うのではないかと、私は考えています。

 ところで、中古車購入を検討する際、普通は何車種かを比較しますよね。「この年式だとハリアーはCX-5よりXX万円も高いのか」とか。

 実際に、自分が中古車を買うときの比較検討なら、具体的に欲しいと思った物件をいくつかピックアップして価格を比べるのが一番。高い金額を払うのはみなさんなのですから、実際の「このクルマ」で比べねばなりませんよね。

 なお、購入時に価格を比べる際は、「車両本体価格」ではなく「支払総額」を見ましょう。クルマは購入時に税金などの「諸費用」が必要になります。この額は車検の有無や整備費用の兼ね合いなどで物件ごとに変わってきますからね。

フェアに比べるなら、サンプルの詳細な条件明示は必須

 でも、「この特定の中古車」でなく、「この車種全般」の、「今の相場観(他車比で高いか安いか)」を知りたいと考えて中古車を見る場合は、注意が必要です。

 なぜなら、中古車は「一台一台が違う」ので、わずかなサンプルで比べてしまうと、ピックアップしたクルマの条件や中古車の「個体の状態」の影響を受け過ぎるから。つまり、車種全般の価格を比較したいなら、どういう条件で調べるのかをかなり考える必要がある、ということです。限られた台数で代表させるなら、少なくともサンプルにしたクルマの状態を細かいところまで明示しなければ、フェアではありません。

CX-5は2016年12月にフルモデルチェンジしたため、先代の中古車相場や下取り額は現行型よりも下がっています。これは当たり前のお話。

 一台一台違う、ということが起こる背景の例を挙げましょう。

 まず、クルマはフルモデルチェンジすると、一部の例外を除き先代、先々代となったモデルは相場が一気に下がります。他より値段が高いクルマがあれば、もしかしたら人気のメーカーオプションが多数付いている可能性もあります(メーカーオプションは出荷時しか装着できないため、人気の装備があると中古車の価格が跳ね上がります)。また、新車は一部の特別色を除きどの色でも価格は同じですが、とくにプレミアムカーの中古車は人気色と不人気色で数十万円の価格差がつくことも珍しくありません。

 ほかにも中古車の価格(下取り価格も同様)に影響を与える要素はたくさんあります。代表的なものだけでも……

  • 年式
  • グレード
  • 駆動方式/ミッション形式
  • 走行距離
  • 修復歴の有無
  • 車検の有無
  • 定期点検整備記録簿の有無
  • 喫煙車/禁煙車、ペットが同乗していたか
  • 販売エリア
  • 季節

 などなど。

相場観を見るなら、中古車メディアをご活用下さい

こちらがカーセンサーで調べることができる「中古車相場表」(Web版)。トップページの一番下から飛ぶことができます。
こちらはカーセンサーのスマホ版の中古車相場表。平均価格や中古車流通台数の推移を確認できます。

 さらに、中古車は販売店によって値付けの仕方や下取り額が変わってくるものです。

 買い取り一括査定で複数の店に実車査定を依頼したら、同じクルマなのに査定額に数十万円の開きが出たという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。極端なところでは、A社で査定したら値段がつかなかったのにB社では50万円以上の査定額がついたというケースもあるくらいです。

 これはお店の考え方や、得意不得意などが表れる例です。査定を依頼したクルマをちょうど探しているお客さんがいるなら、クルマを右から左に流せるので高値で下取りしてもお店は十分な利益を得ることができます。反対に売りづらいと考えれば長期在庫になるリスクを考慮して下取り額を低めに提示したりするのです。

 中古車を扱うメディアは、読者の方に公平な条件で比較してもらうために、このようなさまざまな要因を加味して「2014年式のCX-5 XD(4WD)の中古車相場は160万~220万円」と幅を持たせたり、車種によっては平均価格で見たりします。個別の事例で比較したいときは、比べたい車種がほぼ同条件で一つのお店に揃っている例がないかを全国の中古車情報から探します。

 昔と違い、今はカーセンサー(こちら)などの中古車サイトで、年式や走行距離ごとの価格帯を簡単に調べることができます。さらに物件ページから検索条件を設定すればグレードごとの価格帯だって見ることができます。中古車相場を知りたいときは、ぜひ活用してみてください。