「法定速度でも、前を行くクルマが次々と道を開けてくれる」

 近所をチンタラ走っても仕方がないので、早速、マツダ ターンパイク箱根に持ち込もう。

 西湘バイパスを法定速度でノンビリ流しても、尋常ならざるオーラに気圧されてか、前を行くクルマが次々と道を開けてくれる。いやホント飛ばしたワケじゃないんです。みなさん勝手に避けてくれたのです。そのお気持ち、よーく分かります。怖い人が乗っていたらイヤですものね。

 笑ったのはターンパイクの料金所で停車したときのことだ。いまのランボにはアイドリングストップ機能が備わっているのだ。信号待ちの度に息を潜める5.2リッターV10 DOHC 40バルブ580馬力。いや俺らも環境の事とか考えてるんスよ、という事か。強面のコワイ方々のボランティア活動を思い出した。

 今回試乗した車両は後輪駆動のモデルである。今やヨンクがスタンダードとなったランボルギーニは、はじめに四輪駆動を出しておいて、一周りしてから後続として後輪駆動を出すようにしているのだ。当然ヨンクの方が速く安全に走ることが出来る。でもまあ私レベルの腕前で、しかも公道では、その差異を云々することは難しい。デンデンではなくウンヌンです総理。

 西湘バイパスでも「快適」に飛ばせたが、それはここターンパイクでも同じだった。低く広いボディは安心感のカタマリで、一切の不安なくコーナーに飛び込んでいける。堅牢なボディはキシリともミシリとも言わず、すべてを優しく受け止めてくれる。

 外見は強面のクルマだが、どっこい中味は安心安定安全の、素っカタギのスーパーカー。現代のランボは、かくも進化していたのだった。

硬すぎず柔らかすぎず、良い塩梅の乗り心地

 さあさあ、殿はポルシェの911ターボカブリオレである。

 ウラカンから乗り換えるとグッと控え目に見えるが、このクルマだって街に出れば十分に目立つスーパーカーだ。スリーサイズは4507×1880×1294mmと、ウラカンと比べればグッと小ぶりで常識的な大きさだ。

 ドアを開け運転席に座る。まだ外の気温は低く、些か肌寒いが、せっかくのカブリオレだ、幌を開け放とう。幌開閉のスイッチを入れると、複雑なギミックとともに幌が後部座席の後ろに収納された。そう、911カブリオレには狭いながらもちゃんと後部座席が用意されているのだ。

 とはいえRRレイアウトのクルマである。後ろに人間が座るためには、前の座席を窮屈な位置にまで押しやらなければならない。後部座席はあくまでも緊急時用で、日常使いができるものではない。

 ギアをドライブにシフトしてゆっくりと走り出す。極上の安定感。硬すぎず柔らかすぎず、良い塩梅の乗り心地。例によって西湘バイパスから箱根のターンパイクに向かう。

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