:分からんでしょうね、たぶん。あ、でもフェルさんみたいにロードバイクに乗っている人は分かると思います。ロードって、あまりこう気にせずに乗れるよね、注意しなくても乗れるよねというものと、少しこう違和感があって、注意深く乗らないといけないかな……という差があるじゃないですか。乗りやすいのと乗りにくいのの差が。あれと一緒です。

F:ありますあります。それはもうモデルによってガラッと違います。

:そういった、ロードバイクの感覚と似ているかもしれません。今度のアーキテクチャーは、意図しないというか、注意しなくてもいいというか、運転することに関して、努力しなくてもいいというものなんですよ。運転していて、ほとんど違和感を覚えないんです。だから努力しなくてもいいんです。注意を払わなくてもいい。

F:はー……。

:コーナーで曲がるとき、スッとこう気持ちよく走ってくれるんです。スポーツの方向に振って、ブッシュを外してピロボールにして足回りをガチガチにすれば、スピードも上がってクルマの挙動は良くなるんですが、それとは明確に違う。人間の思う通りに動くんですよ。それがついに実現するんです。ほぼ理想の姿で。

F:ドライビングの理想形。そこまでおっしゃいますか。

:私がドイツで初めてテストコースの外で乗ったとき、3分で、このへんにうゎーっと鳥肌が立ちましたから。

鳥肌サスペンション、だけど作りはシンプルに

F:具体的には今までとどこがどのように違うのですか?

:例えばそうですね。リアのサスペンションはどちらかと言えばシンプルな部類に入ります。今までマルチリンクサスペンションだったのを、トーションビームに変えていますから。

F:えー! トーションビーム。それじゃ足回りは鳥肌レベルで良くなっているのに、コストは下がっている。

:その通りです。ですがそこは虫谷のやることですから、いろいろ工夫があります。ジオメトリーを少し変えたとか、言えばキリがないのですが、ともかく全てを変えているので。何にせよいつとはお約束できないんですが、フェルさんにも乗ってもらいましょう。

F:またまたマツダの記事が続いちゃうなー(笑)。

マイトのY:あああああああ。

F:それでは最後に読者の皆さんに何かメッセージをお願いします。藤原さんはファンが多いので、何かこうバシッと。

:マツダは頑張っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

F:ずいぶん控えめですね。せっかくですからもっと読者を煽るようなことをおっしゃってください。マツダを買わない奴はみんなバーカとか、そんな感じのことを(笑)。

広報小林嬢:藤原さん! フェルさんの挑発に乗らないでください! 変なふうに書かれたら私たちが困るんです!

:ははは。今年のマツダは、少しおとなしくしようと思っていますから。

F:いやそんな。

:真面目に言いますと、今マツダは、CX-8、CX-8と同じ安全装備をいれたデミオ……これは今本当にお買い得だと思いますが、などなど、小さいクルマから大きいクルマまでが揃いました。次世代技術の前倒しもいつものようにできる限り取り組みます。ぜひ、店頭にいって、触れて、試乗してください。その上で選択して頂けるとうれしいです。一方で、私自身も暴れようと思っていますので、またいつでも。それじゃスミマセン。飛行機の時間もありますのでこのあたりで……。

一同:ありがとうございました!

 9回にわたってお届けした、藤原大明神大降臨祭。お楽しみいただけましたでしょうか。
 週に5本掲載して、2週間でカタを付けようと目論んでいたのですが、その野望は最初の週で脆くも崩壊いたしました。会社もありますし、この時期スキーも忙しいものですから。

 マツダの秘密試作車にも試乗の機会をいただけるとのこと、こちらは心して待ちましょう。そうなったらまたぞろ「マツダ地獄」が始まるかと思いますが(何しろ足回り担当が藤原さんの10倍話す虫谷さんですから)、その節はよろしくお願い申し上げます。

 次週からは通常モードに戻ります。それではみなさまごきげんよう。