F:最後は人に依存かぁ。一見いい話に聞こえますが、半面ヤバい話でもありますね。味付け係のマイスターがヘッドハンティングされてしまえばひとたまりもない。

:もし、引き抜かれたら、それはそれで仕方のないことなのでしょうけど……。

F:半導体なんか酷いですよ。もう会社ごととか事業部ごととかゴッソリ入れ替わりますから。銀行と一緒で、もう会社の名前を覚えられません(笑)。自動車メーカーも、コワイですね。

 最後は意外な方向に話が飛びましたが、お楽しみ頂けましたでしょうか。次回もディーゼルのクルマに乗る予定でいます。

 お楽しみに!

激震…フォード撤退とトヨタのダイハツ完全子会社化

 こんにちはADフジノです

 先週は自動車業界にとって激震の1週間でした。

 まず米フォード・モーターが2016年内に日本市場から撤退すると発表しました。2015年1〜12月のフォード・ジャパンの販売台数は4968台。日本で販売される輸入車ブランドとしては12番目であり絶対数は多くはありませんが、2015年も対前年比103.9%、販売台数は6年連続で右肩上がりでした。

 しかも昨年はマスタング、そしてエクスプローラーと、フォードの看板モデルが新型にモデルチェンジしたばかりだったというのに…。

昨年、輸入が開始された新型マスタング。2.3リッター直4という、いまどきのダウンサイジングエンジンを搭載し、時代の要件に合わせている。今年は右ハンドルモデルや5リッターV8モデルの導入も予定されていた
昨年、輸入が開始された新型マスタング。2.3リッター直4という、いまどきのダウンサイジングエンジンを搭載し、時代の要件に合わせている。今年は右ハンドルモデルや5リッターV8モデルの導入も予定されていた
フォードを代表するSUV、エクスプローラー。長年、日本で一番売れるフォード車として人気を博してきた。2.3リッターエコブーストエンジン搭載モデルに続き、今年3月には新世代の3.5リッターエコブーストエンジン搭載モデルが導入される予定だったが…。
フォードを代表するSUV、エクスプローラー。長年、日本で一番売れるフォード車として人気を博してきた。2.3リッターエコブーストエンジン搭載モデルに続き、今年3月には新世代の3.5リッターエコブーストエンジン搭載モデルが導入される予定だったが…。

 実は日本におけるフォードの歴史は戦前にまで遡り、1924年に日本フォードを設立、なんと日本に工場をもち翌年から組立生産を開始しています。1980年代はマツダとの提携によりオートラマを設立、1997年にフォードセールスジャパンへと社名変更。その後1999年、いまのフォード・ジャパン・リミテッドが設立されています。

 フォード・ジャパンは撤退後もアフターサービス、パーツの供給を続けるようですが、しかし、マスタング、エクスプローラーが日本市場からいなくなってしまうのはなんとも寂しいものです。日本法人はなくとも、どこかの販売店が引き続き代理店としてこれらのモデルの販売を継続してくれることを願うばかりです。

 続いて、先週金曜日の夕方、トヨタ広報部から以下のような1通のメールが届きました。

 「【本日19:30】トヨタとダイハツ共同記者会見のご案内」

 事前に報道されていましたが、トヨタがダイハツを完全子会社とすることで合意したと正式に発表されました。計画では2016年8月に、トヨタがダイハツ株を自社株に交換する方式で全額出資とするといいます。

共同記者会見に登場したトヨタ自動車代表取締役社長の豊田章男氏(左)とダイハツ工業代表取締役社長の三井正則氏
共同記者会見に登場したトヨタ自動車代表取締役社長の豊田章男氏(左)とダイハツ工業代表取締役社長の三井正則氏

 トヨタとダイハツの提携は1967(昭和42)年に始まり、すでに50年にもおよぶ提携関係があります。1998年にはトヨタが51.2%に出資を引上げ、ダイハツを子会社化。今回の完全子会社化による3つ狙いをダイハツの三井社長は以下のように説明していました。

その1「小型車戦略」
これまでダイハツが国内外で手掛けてきた、ブーン/パッソ、セニア/アバンザのような姉妹車よりも、デザイン・仕様をより差別化。ダイハツブランド・トヨタブランド、それぞれの個性が際立つ、「もっといいクルマ」を提供する。

その2「技術戦略」
次世代技術で世界をリードするトヨタと、技術の小型化・低コスト化が得意なダイハツが、将来の技術戦略を、その初期構想段階から一緒に作り上げる。戦略を共有する事で、小型車や軽にも次世代技術をよりタイムリーに、より低価格で搭載できるようになる。

その3「事業戦略」
新興国においては、ダイハツが主体となって、事業を展開していく。そのカギとなるのは、スピードと効率であり、両社のものづくりの基盤を相互に活用し、事業の立案から開発・調達・生産に至るプロセスを、より迅速に、より効率的に進めていく。

 ちなみに豊田社長は、トヨタ、レクサスと並ぶものとして“ダイハツ”ブランドは絶対になくさないと明言。また三井社長はダイハツを“BMWにおけるミニ”のような存在にしていきたいと語っていました。

 “選択と集中”。豊田社長は何度もこの言葉を使っていましたが、マツダやスバルとの提携など、こだわってきた自前主義を捨て、変わりつつあるトヨタの今後に注目です。

 ちなみに豊田社長が、ドライバーモリゾーの立場として好きなダイハツ車は、「ある意味脅威で、軽ってすごいなと思わせられた」、ミライースだそうです。

■訂正履歴
2pの囲み記事末尾、「今の形のコモンディーゼルを完成させ、市販に結びつけたのは我が日本のデンソーである。そして世界初のコモンディーゼル搭載車はいすゞのトラックである。走れ走れ、いすゞのトラック♪」を、「1995年、デンソーがトラック用「コモンレールシステム」の量産化に世界で初めて成功、それを搭載したのが日野のレンジャーだった。」に訂正しました。本文は修正済みです。 [2016/02/02 9:00]

この記事はシリーズ「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

セミナー開催 フェルディナント・ヤマグチ流「部下育成」!

 本コラムの著者、フェルディナント・ヤマグチ氏が「日経ビジネス課長塾オンデマンド」主催のセミナーに登壇します。

 今回、課長塾オンデマンドではあえて、「企業人としてのヤマグチ氏として、登壇してください」とお願いしました。なぜならヤマグチ氏は、「コラムニストとの両立」という多忙な生活を、20年もの長きに渡り成立させてきた人だからです。本セミナーでは、そんなヤマグチ氏ならではの(仕事についての)方法論に迫ります。

 とはいえ講演時間は、わずか1時間。そこで今回は、「部下育成」にテーマを絞って話していただきます。部下やチームのマネジメントにお悩みの方は、ぜひご参加ください!






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